ヤンキースがエドウィン・エンカーナシオンを獲得!

ヤンキースがシアトル・マリナーズとのトレードで本塁打数ALトップの大砲エドウィン・エンカーナシオンを獲得しました!


ニューヨーク・ヤンキース

エドウィン・エンカーナシオン(1B/DH)

🔃

シアトル・マリナーズ

ホアン・ゼン(RHP・ROY)


エドウィン・エンカーナシオンは2016年オフにFAとして3年6000万ドル(+球団オプション1年2000万ドル(バイアウト500万ドル))でインディアンズと契約。昨オフにインディアンズ、マリナーズ、レイズでの三角トレードによりマリナーズに移籍。

今シーズンの年俸は2000万ドルでしたがそのうち500万ドルをレイズが肩代わり。そして今シーズンの日程が約55~60%残っているので、マリナーズが支払うはずだったエンカーナシオンの残り年俸は多めに見積もると約900万ドル(1500万ドル×60%)。今後マリナーズが負担するはずだった金額は(球団オプションを行使しなかった場合の)バイアウトも含めると1400万ドルということなります。

しかし、残り年俸約900万ドルのうちヤンキースが負担するのは340万ドルとなっており残りの約650万ドルはマリナーズ負担。球団オプション破棄のバイアウトの支払い義務はヤンキースにあるので、ヤンキースは最終的に840万ドルを負担することとなります。ちなみに、バイアウトは年俸制限の対象外でありヤンキースに掛かるペナルティは340万ドル分だけ。

今シーズンのヤンキースの贅沢税対象分の総年俸は現時点で2億3000万ドル弱なので340万ドルを加えると2億3300万ドルに。現在の贅沢税ルールでは総年俸が2億4600万ドルを超えると贅沢税のペナルティが62.5%に大幅増加するだけでなく1巡目指名権がマイナス10位となりますが(例えば全体30位指名を持っていれば全体40位にスライド)、ヤンキースがこの金額を超えるような補強を行う可能性は非常に低く実質的な余裕分は約1300万ドルとなっています。

これなら更に先発投手を1~2人補強することも可能。


マリナーズの負担分

・1500万ドル×約40%=約900万ドル
・約900万ドルー340万ドル=約660万ドル
合計:約1560万ドル

ヤンキースの負担分

・340万ドル
・バイアウト500万ドル(オプション破棄時)
合計:840万ドル

レイズの負担分

・(年俸2000万ドルのうち)500万ドル


]現時点で36歳&通算401本塁打のエンカーナシオンは未だ衰えを見せず、打者不利のセーフコ・フィールドをホームにプレーしながらもリーグトップの21本塁打を記録(2位は20本のゲーリー・サンチェス)。wRC+139はリーグ第12位(第13位はルーク・ボイトの138)、xwOBA.385はリーグ第7位と本塁打数だけでなく内容もトップクラスで、これほどのバッターをこの対価でレンタルできるのは👍👍👍

Standard Batting
Year Age Tm G PA H HR BB SO BA OBP SLG OPS OPS+
2005 22 CIN 69 234 49 9 20 60 .232 .308 .436 .744 93
2006 23 CIN 117 467 112 15 41 78 .276 .359 .473 .831 108
2007 24 CIN 139 560 145 16 39 86 .289 .356 .438 .794 101
2008 25 CIN 146 582 127 26 61 102 .251 .340 .466 .807 108
2009 26 TOT 85 338 66 13 37 67 .225 .320 .410 .729 91
2010 27 TOR 96 367 81 21 29 60 .244 .305 .482 .787 109
2011 28 TOR 134 530 131 17 43 77 .272 .334 .453 .787 111
2012 29 TOR 151 644 152 42 84 94 .280 .384 .557 .941 153
2013 30 TOR 142 621 144 36 82 62 .272 .370 .534 .904 145
2014 31 TOR 128 542 128 34 62 82 .268 .354 .547 .901 152
2015 32 TOR 146 624 146 39 77 98 .277 .372 .557 .929 148
2016 33 TOR 160 702 158 42 87 138 .263 .357 .529 .886 134
2017 34 CLE 157 669 143 38 104 133 .258 .377 .504 .881 128
2018 35 CLE 137 579 123 32 63 132 .246 .336 .474 .810 115
2019 36 SEA 65 289 58 21 41 55 .241 .356 .531 .888 140
15 Y 15 Y 15 Y 1872 7748 1763 401 870 1324 .263 .353 .498 .851 125
162 162 162 162 671 153 35 75 115 .263 .353 .498 .851 125
      G PA H HR BB SO BA OBP SLG OPS OPS+
TOR TOR TOR 999 4203 977 239 477 640 .268 .355 .522 .878 136
CIN CIN CIN 514 2008 462 71 185 364 .262 .345 .449 .793 103
CLE CLE CLE 294 1248 266 70 167 265 .252 .358 .490 .848 122
SEA SEA SEA 65 289 58 21 41 55 .241 .356 .531 .888 140
AL ( AL ( AL ( 1358 5740 1301 330 685 960 .263 .356 .516 .872 133
NL ( NL ( NL ( 514 2008 462 71 185 364 .262 .345 .449 .793 103
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Generated 6/16/2019.

エンカーナシオン加入後のヤンキースの予想先発メンバーは以下の通り

  1. 3B:DJ・ラメイヒュー
  2. 1B:ルーク・ボイト
  3. CF:アーロン・ヒックス
  4. C:ゲーリー・サンチェス
  5. SS:ディディ・グレゴリウス
  6. 2B:グレイバー・トーレス
  7. DH:クリント・フレイジャー
  8. 3B:ジオバニー・ウルシェラ
  9. LF:ブレット・ガードナー

しかし、アーロン・ジャッジとジャンカルロ・スタントンが来週中に復帰予定ですから、約1週間後の先発メンバーは以下の通りになると思われます。また、クリント・フレイジャーはほぼ間違いなく放出されるでしょう。加えてマイク・トークマンはAAAに降格となるでしょうがキャメロン・メイビンも放出が有力。

  1. 3B:DJ・ラメイヒュー
  2. RF:アーロン・ジャッジ
  3. LF:ジャンカルロ・スタントン
  4. C:ゲーリー・サンチェス
  5. DH:エドウィン・エンカーナシオン
  6. 1B:ルーク・ボイト
  7. CF:アーロン・ヒックス
  8. SS:ディディ・グレゴリウス
  9. 2B:グレイバー・トーレス


ヤンキースがマリナーズから有望株二人を獲得!

ヤンキースが対価として放出したホアン・ゼンは2017年オフにヤンキースがマリナーズにニック・ランビロウを放出した際に獲得したプロスペクト。

19歳、身長183㎝・71㎏とまだまだ未成熟ではあるもののクリーンかつスムーズな投球フォームから最速95マイルを計測。ヤンキースと契約した時点で17歳ながらも最速94マイルを計測し変化球のポテンシャルも平均以上でしたが、予想を下回る伸び悩みを見せ評価が上昇することはなく球団内のプロスペクトランキングでは30位前後にランクインしていました。

ヤンキースはルーキーリーグ~A+に所属する右投手&20歳前後のプロスペクトに恵まれておりホアン・ゼンの放出も大きなダメージとはならないでしょう。