ミゲル・アンドゥハー:ヤンキース・プロスペクト

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ミゲル・アンドゥハー(ミゲル・アンドゥハル)
22歳/183㎝・98㎏/右投右打/サード/AAA
2011年国際FA(契約金75万ドル)
MLB.comプロスペクトランキング・91
MLB.comプロスペクトランキングチーム内・5位
Hitting        :     45/55
Power    :  45/55
Run           :  40/40
Arm     :  65/70
Fielding     :   40/50
総合     :  45/55
(NHKの中継では名前の表記がたしか”アンドゥハー”か”アンドゥーハー”だったんですけど、ドミニカでは”アンドゥハル”と呼ばれていたので、”アンドゥハル”が正しい読み方かもしれません。)

 今年の6月にデビュー、そのデビュー戦で早速3安打を記録(最終的にMLBでは5試合プレー)したことが記憶に新しいドミニカ出身のプロスペクト。
 上半身が突っ込むことが多く、褒められるようなバッティングフォームではないですが、素晴らしいハンドスピードのおかげでプラスのバットスピードを誇り、簡単に言えば悪球打ちでプルヒッター。外角の球は目いっぱい腕を伸ばして、内角の球は無理やり体勢を崩しながら引張方向にライナー性の当たりを放つのはさすがの一言。とりわけ低めの球を得意としています。ただ悪球打ちが得意+非常に積極的なアプローチのために四球が少ないこと、そしてダウンスウィング気味でゴロが多いことが課題。
 Statcastによると打球初速度112マイルの打球を放っており、バットスピードのおかげでパワーのポテンシャルはフルシーズンで20本塁打を狙えるレベル。ただゴロとライナー性の当たりが多い打者なので、本質的には中距離打者かもしれません。

 盗塁は少なく右打席からの1塁到達タイムは4.4秒前後で平均以下。ただ平均以下~平均レベルと評価されているサード守備での動きは思いのほか悪くなく、とくに三遊間側に良い動きを見せます。しかし、グラブ捌きはイマイチでエラーが多く(2017年シーズンの守備率は.930)、一歩目から送球までの一連の動作の上でステップやタイミングをとるのが下手で、捕球や送球の際に妙な体勢になってしまうことが多く見受けられるます。肩の強さは彼のツールの中で最高のもので、投手としてプレーすれば95マイル以上投げられるとも言われており、その強肩は多くの媒体で70程度の評価を受けています。上の課題を修正することができればMLBでもサードを平均レベル程度には守れるはずです。(ただチーム状況もあってかAAAではファーストの守備練習にも少し取り組みました)

 ヤンキースとトッド・フレイジャーとの再契約はないでしょうから、来シーズンはヘッドリーが邪魔な存在となっています。そのヘッドリーは来シーズン限りで契約が切れますが、2018年シーズオフにはヤンキースが狙っているといわれているマチャドが控えていますし、チーム状況的には浮いている感じが・・・。個人的な理想はヘッドリーとサード&DHを分け分けしてくれることですが、グレイバー・トーレスがMLBでもショートを守れるかは微妙でサードにコンバートされる確率も高く、このシーズンオフでの放出も十分にあり得ます。