タイラー・ワイドナー:ヤンキース・プロスペクト

タイラー・ワイドナー
23歳/183㎝・89㎏/右投先発/A+
2016年12巡目(全体368位・契約金10万ドル)
MLB.comプロスペクトランキングチーム内・15位
速球      :  55/55 (93~94マイル・最速97マイル)
スライダー   :  45/50 (82~84マイル)
チェンジアップ :  30/35 (80~83マイル)
コマンド    :  45/50
総合      :  35/40
今年のヤンキース傘下で最もブレイクした投手プロスペクトと言われている選手。
 名門ノースカロライナ大学でプレーし12巡目という下位で指名され(在学中の背中と膝の怪我、2015年秋に受けた肘の神経の手術が影響したのかも)ヤンキースに入団、大学時代は先発とリリーフ両方をこなしましたがプロ1年目はリリーフとしてプレー、ルーキーリーグとA‐で圧倒的な成績を残しました。2017年はA+に昇格し先発としてプレーし活躍、さらにAAのトレントン・サンダーのプレーオフ中にAAに昇格するとリリーフで5回を無安打で抑えています。リリーフで好成績→先発転向&活躍の経歴はチャンス・アダムスと比較されており、下位指名であったことを考えると2016年ドラフト1番のピックかも。
 スムーズなフォームから放たれる伸びのあるフォーシームは先発としても平均93~94マイル・最速97マイルを計測、球速以上に空振り率が高い球。80マイル台前半~中盤のスライダーはプラスピッチの評価を受けることもあり決め球となっています。第2の変化球であるチェンジアップは左打者に対し積極的に投げ込みますが変化はイマイチで平均以下、そんな積極的に投げるような球ではないような気が・・・

 コマンドは平均レベルですが調子が良い日と悪い日の差が大きい印象。調子が良い日はフォーシームが低めの両コーナーに決まり支配的なピッチングを見せます。リリーフとしてなら十分なレベルでしょう。

 今年は先発として好成績を残しましたが、変化球のバリエーションと故障歴を考えれば本質的にはリリーフ向きの投手。ただ後半戦に好成績を残したことは期待が持てます。