ドミンゴ・アセベド:ヤンキース・プロスペクト

ドミンゴ・アセベド
23歳/201㎝・114㎏/右投先発/AA or AAA
2012年ドラフト外(契約金7500ドル)
MLB.comプロスペクトランキングチーム内・6位
速球      :  70/75 (95~97マイル・最速103マイル)
スライダー   :  40/45 (84~89マイル)
チェンジアップ :  45/55 (82~87マイル)
コマンド    :  50/55
総合      :  45/55

ドミニカ出身で2012年(18歳)にアマチュアFA契約時はそれほど有名ではなく、契約金もたった7500ドル、昇格スピードは平均的なため今年の9月に23歳でAAAまで昇格しています。また今年はフューチャーズゲームにも選ばれプロスペクトとして評価を大きく上げています。(肝心の試合ではボロックソに打たれましたが)
動画からも分かるように理想的な投球フォームとはとても言えませんが、ベタンセスを彷彿させる巨体から、スリークォーターで大きく踏み込み打者に近い位置から100マイルのフォーシームを投げる剛腕投手です。こういうフォーム&巨体の選手はコマンドに苦しむことが多いですが、珍しくアセベドはコマンドに優れており、速球・変化球に関わらずしっかりと低めのエッジに制球することができます。その結果として与四球率は通算で2.4、コンスタントにストライク率70%前後を記録しており、MLBでも平均以上の数字を残せるのではないでしょうか。ただフォーシームで動きがないためにゴロ率が低く被本塁打が増えているのは心配です。
(最速103マイルを計測したと言われていますが、私がリアルタイムの試合中継で見た限りでは、最速は101マイルだったと思います)
スライダーは変化量大小2種類を使い分けますが(変化量大小と言っても、大でも変化量はイマイチ)将来的には平均以下レベル、コマンドは良いですが引っかかって一塁側に外れることが時々見受けられる印象があります。そのスライダーよりも高い評価を受けているのがチェンジアップで、スライダーと球速差がなく斜め下に理想的に変化します。左打者を苦にしないのもこのチェンジアップの存在が大きいでしょうが、試合全体で投げる頻度は低いので、いつももっと投げればいいのにと思うんですが・・・

今年は怪我無くシーズンを終えましたが、去年までは肩・太もも・手豆など様々な部位を怪我した経験があり、好成績のわりに昇格スピードが平均的なのもこのためです。やはり投球フォームと巨体が大きな負担となっているのでしょう。今年もイニング制限が課せられていました。
来年はAAA開幕でしょうし、シーズン途中のデビューが期待できそう。スタミナとコマンドを考えれば先発投手として使いたいですが、怪我の多さや変化球の質も考慮に入れるとリリーフ向きとの声も。個人的には先発4~5番手として期待していますが、セベリーノ&グレイ&田中&モンゴメリー&アダムスの5人で、もう先発投手いらないんですよね~