2018年MLBドラフト3巡目でヤンキースは高校生外野手のライダー・グリーンを指名しました。
ライダー・グリーン (3巡目全体97位)
18歳1ヶ月、外野手、188cm・97㎏、右投右打
カーンズ高校(テネシー州)
U-15のアメリカ代表主力として活躍し、高校では投手としても打者としても素晴らしいパフォーマンスを見せましたが、今ドラフトでは野手として指名されています。強豪ヴァンダービルト大学に進学予定で、ボーナススロット以上の契約金が必要と予想されている選手です。ちなみに、インタビューによるとヤンキースアンチ。
恵まれた体格を誇り、パワー&バットスピードは現在のレベル&ポテンシャルともに1巡目のシーグラーよりも上。今ドラフトの高校生打者の中でもトップクラスと評価するメディアもありました。とりわけ、木製バットでもパワーを発揮できるのは魅力的で、去年の10月には若干17歳5か月ながらも木製バットで107マイルの打球を放っています。ちなみに、2017年MLBにおいて100打席以上の選手387人の中で107マイル以上の打球を放ったのは305人。
しかし、スイング軌道がイマイチでコンタクトスキルには疑問符が投げかけられています。というか、もしコンタクトが良かったら普通に1巡目での指名もありえたのでは?
ちなみに、FangraphsはグリーンのRaw Powerに65/70評価を付けており、これ以上の評価を受けているのは上位指名候補の中でアレックス・ボーム、ノーラン・ゴーマン、トリスタン・カサス、セス・ビアーの4人(全員1巡目で指名)のみです。
大きな体格にもかかわらず、ショーケースでは60ヤードダッシュで6.72秒を記録しており、スピードは間違いなく平均以上。後で詳しく書きますが投手としてもそこそこ優秀で強肩も評価されており、将来センターからコンバートされることになるでしょうが、ライトに残ることが出来るのではないでしょうか。
もしヤンキースと契約すれば投手としてプレーすることはないでしょうが、高校では最速93マイルの速球を投げるそこそこ優秀な投手。投球動画を見た限りではカーブもなかなかのものでした。
まだ18歳1ヶ月という年齢も大きな魅力。(同じ高校生と言えどシーグラーは約10ヶ月年上です)
契約できるかまだ分かりませんけど、3巡目の指名としては成功の部類に入るのではないでしょうか。
各メディアの2018年MLBドラフト有望株ランキングでのグリーンの順位を下にまとめておきます。
ベースボールアメリカ:98位
MLB.com:71位
Fangraphs:82位
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