1巡目で高校生キャッチャーのアンソニー・シーグラーを指名したヤンキースですが、2巡目では同じキャッチャーで短大所属のジョシュ・ブローを指名しました。
ジョシュ・ブロー (2巡目全体61位)
20歳8ヶ月、キャッチャー、185cm・100㎏、右投右打
マクレナン短期大学1年生
今ドラフトにおいて短期大学生としてはトップクラスのプロスペクトであり、ヤンキースはキャッチャーとして指名していますが、その短大ではキャッチャーとしてだけでなくリリーフ投手としてもプレーしている二刀流選手です。
打者としては、59試合で19本塁打、打率.401、出塁率.473、長打率.773を記録しており、2017年のケープコッドリーグ(木製バットを使用する夏季短期リーグ)では37試合で7本塁打を放ったパワーヒッター。
投手としては、14試合&13イニングでリリーフ登板して22奪三振、8四球、7失点という微妙な記録を残しています。
また、今シーズンは肘の怪我で1ヶ月ほど欠場しています。
一応キャッチャーですが、先にピッチングについて話しておきます。最速100マイルのストレートを投げる剛腕投手であり、平均でも97マイル前後を計測。ただ、投球動画を見た限り変化球を一切投げていなくて、ピッチングフォームも全力投球で非常に荒いため故障のリスクを懸念されています。実際に、今年は肘を怪我っていますからね。
ちなみに、ブローよりも先に指名された投手の中で100マイルを計測しているのは全体31位のシェーン・マクラナハンしかいません。
次に、バッティングについてですが、各メディアにパワーを高く評価されていて大振りなこともあり素晴らしいバットスピードを披露しています。しかし、積極的なアプローチにより四球が少なめで、三振が多くコンタクトの評価も低め。キャッチャーとしては典型的なバッターだと言えそうです。ただ、先述したようにケープコッド・リーグで本塁打をちゃんと打てているのは好印象。
キャッチャー守備は、今シーズンにある程度成長を見せたと言われてはいますがやっぱり評価は低め。ただ、当然のことですが強肩は大きな武器で肩の強さだけなら今ドラフトの野手の中でトップクラスに入るでしょう。しかし、送球のコントロールは悪いようです。
キャッチャー守備がダメなら強肩を生かせるようなライトなどのポジションへのコンバートが予想されています。ただ、足が遅いので守備範囲は期待できないですね。
投手ばかりを指名した去年のドラフトとは一転して、上位指名二人がどちらともキャッチャーという独特なドラフトとなりました。まあ、シーグラーもブローも契約金の心配をしなくてもいいですから気が楽ですね。
ブローは肘の怪我が再発しないか心配ですが、投手をやめれば大丈夫だと思っておきましょう。
ちなみに、ベースボールアメリカのあるライターはブローの守備について質問され「最終的には投手に転向することになると思う。」と語っています。
各メディアの2018年MLBドラフト有望株ランキングでのブローの順位を下にまとめておきます。
ベースボールアメリカ:88位
MLB.com:71位
Fangraphs:96位