ブレット・ガードナーが1年契約でヤンキース残留へ!

ゲリット・コール獲得に続きブレット・ガードナーとの再契約に1年1250万ドル+クラブオプション1年1000万ドル(バイアウト250万ドル)で成功。

一部では他選手を獲得すべきとの声もありますが、「ヤンキースの補強関連ニュース・噂(2019/11/9)」でも書いたように今FA市場においてまともなセンターはガードナーのみ。トレード市場に売りに出される可能性があるのもパイレーツのスターリング・マーテ(来季年俸1150万ドル)がレギュラークラスでは唯一のため、トミー・ジョン手術により来シーズンの大部分を欠場するアーロン・ヒックスの代わりを務められるガードナーは非常に貴重な存在。

また、ガードナーに複数年契約を用意している球団もあると報じられていたので、1年1250万ドルという数字は好景気に沸く今回のFA市場においてリーズナブルだという考えもできるかも。


ブレット・ガードナーの契約は、

Standard Batting
Year Age G AB H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS OPS+
2008 24 42 127 29 0 13 8 30 .228 .283 .299 .582 53
2009 25 108 248 67 3 26 26 40 .270 .345 .379 .724 87
2010 26 150 477 132 5 47 79 101 .277 .383 .379 .762 105
2011 27 159 510 132 7 49 60 93 .259 .345 .369 .713 92
2012 28 16 31 10 0 2 5 7 .323 .417 .387 .804 120
2013 29 145 539 147 8 24 52 127 .273 .344 .416 .759 110
2014 30 148 555 142 17 21 56 134 .256 .327 .422 .749 111
2015 31 151 571 148 16 20 68 135 .259 .343 .399 .742 103
2016 32 148 547 143 7 16 70 106 .261 .351 .362 .713 92
2017 33 151 594 157 21 23 72 122 .264 .350 .428 .778 104
2018 34 140 530 125 12 16 65 107 .236 .322 .368 .690 89
2019 35 141 491 123 28 10 52 108 .251 .325 .503 .829 117
12 Y 12 Y 1499 5220 1355 124 267 613 1110 .260 .342 .401 .743 101

スター揃いのヤンキースの中では地味な存在のため過小評価を受け続けている選手ですが、MLB全体で見てもトップクラスの安定感を誇る有能選手。

好球軽打の典型的なリードオフマンスタイルのバッティングでしたが、2014年に引っ張り方向に無理やりフライを放ちHRを稼ぐプルヒッターに。さらに、今シーズンは例年8°~9°程度だった平均打球角度を13.6°まで一気に上げて自己最多の28本塁打を記録するなど工夫を加え身体的衰えをカバーしています。

流石に外野守備はかつてのMLB最高クラスから中の上程度まで衰えているものの、走攻守で平均以上の成績を残しWARで見るとイメージ以上に優秀な選手であることは一目瞭然。また、血気盛んな性格とラフなプレースタイルの持ち主ですが、若手選手ばかりのヤンキース野手陣の中で貴重なベテランとしてリーダー的な存在であり、レギュラー定着後は外野守備でのスライディングキャッチ時に手首を骨折した2012年以外で毎年140試合以上に出場するなど耐久性もピカイチ。

マイナスポイントは年齢だけだよ。

年度 rWAR fWAR
2008 1.3 1.1
2009 2.3 2.3
2010 7.4 6.2
2011 4.1 5.1
2012 0.2 0.4
2013 4.3 3.3
2014 3.9 3.3
2015 3.2 2.5
2016 3.4 2.6
2017 4.9 4.0
2018 2.8 2.6
2019 4.0 3.6
合計 41.6 37.0