MLB：2020年オフFA注目選手：内野手＆キャッチャー編

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MLB：2020年オフFA注目選手：投手編

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前回は投手について書きましたが、今回は捕手と内野手について。

現時点では昨オフのブライス・ハーパーやマニー・マチャド、今オフのアンソニー・レンドンほどの超大物選手こそいないものの全体的な層の厚さはなかなかのもの。

• 年齢は2021年シーズン開幕時のもの
• FAまでに所属チームと契約延長を行う可能性は大中小の３つで表現
• オプトアウト権も考慮
• 予想契約額は2020年シーズンにおいて2018～2019年と同程度の成績を残すと仮定した上で決定。

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キャッチャー

J.T・リアルミュート

PHI：右投右打：30歳0ヶ月：契約延長・大

予想契約額：6年 1億4400万ドル

年度	rWAR	fWAR	WARP
2018	4.3	4.9	4.8
2019	4.4	5.7	5.6

現時点での実力に関しては、今オフにホワイトソックスと4年7300万ドルの契約を結んだヤズマニ・グランダルと比較して大差はないものの、年齢を考えるとFAにおけるキャッチャーの契約総額最高額（ブライアン・マッキャンの5年8500万ドル）を更新することは確実的。

ただ、今オフはすでに年俸調停を回避して1年契約を結びましたが、2020年シーズン限りでジェイク・アリエタやジェイ・ブルースとの契約が終わり金銭的余裕の生まれるフィリーズとの契約延長の可能性は大。

ちなみに、2020年シーズン開始までに契約延長を行ってしまうと契約延長分も含めたAAVが2020年シーズンの贅沢税対象となってしまうので、フィリーズのように贅沢税への対策を行う必要があるチームはシーズン開始後に正式な契約延長を行うことが多いです。

 

他注目選手

・ウィルソン・ラモス（球団オプション有り）

・マイク・ズニーノ

（・ヤディアー・モリーナ）

当初は2020年シーズン限りで引退すると表明しましたが後に撤回。それでもカージナルス退団の可能性は考えられない。

 

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ファースト＆DH

ネルソン・クルーズ

MIN：右投右打：40歳7ヶ月：契約延長・小

予想契約額：1年 1800万ドル

年度	rWAR	fWAR	WARP
2018	2.9	2.5	3.1
2019	4.3	4.3	4.1

ALにおいて規定打席に到達した選手の中ではマイク・トラウトに次ぐ打撃内容を披露。

DH以外での起用は不可能なので移籍先はALに絞られるものの、2020年シーズンの成績次第ではムーキー・ベッツを抑えFA市場No.1バッターとなる可能性も。

 

ユリ・グリエル

HOU：右投右打：36歳9ヶ月：契約延長・小

予想契約額：2年 2800万ドル

年度	rWAR	fWAR	WARP
2018	2.3	1.1	2.0
2019	3.2	3.2	3.4

2019年シーズンは後半戦にOPS1.001を残し自己ベストのシーズンに。

2020年シーズンも更なる活躍を期待したとことですが。MLB挑戦が遅かったためすでに35歳。出場機会の約1/4がサードとしてのプレーとなっていますが、年齢的に2021年以降もファースト以外を守ることができるかは・・・。

 

他注目選手

・C.J・クロン

・ジャスティン・スモーク

・J.D.マルティネス（オプトアウト権有）

・カルロス・サンタナ（チームオプション有）

 

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セカンド

 

 

DJ・ラメイヒュー

NYY：右投右打：32歳9ヶ月：契約延長・中

予想契約額：4年 7600万ドル

年度	rWAR	fWAR	WARP
2018	3.0	2.1	4.2
2019	6.0	5.4	4.8

今オフは契約延長に関して具体的なニュースこそないものの、昨年の9月には契約延長に対し非常に前向きなコメントを残しています。ただ、生涯賃金（年俸）が3000万ドル、2020年シーズン年俸も1200万ドルと安価なため相場を下回るような金額でヤンキースと契約延長を行う可能性は低そう。

そもそも契約延長を行うにしても、リアルミュートの項で述べたような理由から、契約を結ぶのがシーズン開始後になることは確実。

 

ジョナサン・ビヤー

MIA：右投両打：30歳10ヶ月：契約延長・小

予想契約額：4年 5600万ドル

年度	rWAR	fWAR	WARP
2018	2.7	2.0	0.5
2019	4.0	4.0	3.3

昨シーズンは好成績を残しながらもオリオールズのタンキング行為によりマーリンズへ移籍。

もちろんマーリンズと契約延長を行う可能性は低く、トレード・デッドラインで移籍する可能性が大。

 

他注目選手

・シーザー・ヘルナンデス

・ジョナサン・スコープ

 

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サード

ジャスティン・ターナー

LAD：右投右打：36歳4ヶ月：契約延長・中

予想契約額：2年 4000万ドル

年度	rWAR	fWAR	WARP
2018	4.5	4.2	5.1
2019	3.7	3.4	4.5

現時点ですでに35歳を超えているだけでなく故障も多い選手なだけに、そもそも2018年～2019年級の成績を今年も残せるかは疑問。

ドジャースはかつての大赤字経営の余波により総年俸を抑える必要があるわけですが、2020年オフはターナーの他にジョク・ピーダーソンやエンリケ・ヘルナンデスもFAとなるため面倒な取捨選択を迫られることになるんでしょうね。

 

他注目選手

・トッド・フレイジャー

2020年オフはサードが一番の不作かなと思います。

 

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ショート

マーカス・セミエン

OAK：右投右打：30歳6ヶ月：契約延長・小

予想契約額：7年 1億7500万ドル

年度	rWAR	fWAR	WARP
2018	4.3	3.8	5.4
2019	8.1	7.6	7.5

昨シーズンはマイク・トラウト、アレックス・ブレグマンらとMVPを争うなど大ブレイク。

FA予定の主力級内野手の中では最も若く、昨シーズンの全試合出場に加えこの5シーズン中4シーズンで155試合以上出場を果たすなど耐久力も魅力的。ラメイヒューが今シーズン以上の活躍を見せることでもない限り2020年オフのFA市場における内野手最大の目玉となるでしょう。

アスレチックスとの契約延長はもちろんありえませんが、チーム成績が傾くようであればトレード移籍は間違いなし。

ニック・アーメッド

ARI：右投右打：30歳6ヶ月：契約延長・中

予想契約額：4年 5200万ドル

年度	rWAR	fWAR	WARP
2018	3.2	1.8	3.3
2019	4.5	2.4	3.2

球界最高級のショート守備に加え打撃力も年々向上。

個人的にはwRC+ 100～110、DRS ＋15～25、rWAR 5.0～6.0程度のブレイクを期待。

 

アンドルトン・シモンズ

LAA：右投右打：31歳6ヶ月：契約延長・中

予想契約額：3年 3900万ドル

年度	rWAR	fWAR	WARP
2018	6.2	5.4	2.9
2019	2.1	1.7	2.0

守備成績こそ依然としてトップクラスだったものの足首の故障に悩まされ、xwOBA.では265を記録するなど打撃成績は低迷。

トラウト、レンドン、プホルス、アップトンと高額野手を多数抱えているのとは対照的に「ロクな投手プロスペクトすらいないエンゼルスの補強ポイントはどう考えたって投手陣ですが、プロスペクトも含めセカンド、サード、ショートもエンゼルスは手薄。

 

他注目選手

・ディディ・グレゴリウス

・フレディ・ガルビス