セカンド:2018年MLBポジション別選手ランキング

・イントロダクション

(1)怪我をしないのも実力のうち(アクシデントによる怪我は別)
(2)セイバーメトリクスを重視
(3)最近のシーズンほど重みをつけて評価
(4)無意識にヤンキースの選手を優遇しているはず
(5)ポテンシャルとか伸びしろは評価せず
(6)不調に陥らないのも実力のうち
(7)運も実力のうち・・・ではない
 
 

 
 
セカンド(二塁手)
 
 
 
1位:ホセ・アルトゥーベ(アストロズ・27歳)
 
2017年:rWAR=8.3:fWAR=7.5
 
 
 

 

 史上初の4年連続最多安打に輝きMVPに。2015年のポストシーズンでは全く活躍できませんでしたが、2017年は大活躍。 
 

 
 
2位:ブライアン・ドージャー(ツインズ・30歳)
 
2017年:rWAR=5.0:fWAR=4.4
 
 
 

 

 
 2016年の活躍がフロックではなかったことを証明。しかし、前半戦はwRC+95、後半戦はwRC+158と安定感のない極端なシーズンを過ごしました。独特なスウィングから放たれる打球は見もので、ある意味MLBで一番ホームランを打つのが上手い打者。
 
 
 
3位:ダニエル・マーフィー(ナショナルズ・32歳)
 
2017年:rWAR=2.8:fWAR=4.3
 
 

 
 

 シーズン前に手術した右膝の影響か2016年より打撃成績は悪化、得意のポストシーズンでもイマイチでした。セカンド守備も相変わらず最低クラスで、年齢的にはコンバートも視野に入れないと。2018年シーズン後FAとなります。

 
 
 
4位:ロビンソン・カノー(マリナーズ・35歳)
 
2017年:rWAR=3.4:fWAR=3.2
 

 11年連続で150試合以上出場を達成し怪我の心配はないものの、衰えは着実に進んでおり、2016年はやっぱり出来すぎだったのかな?2017年最後のホームランで(通算301本目)でロジャース・ホーンズビーに並んでおり、ジェフ・ケントのセカンド最多本塁打記録377本まであと76本。

 
 
 
5位:ジョナサン・スコープ(オリオールズ・26歳)
 
2017年:rWAR=5.1:fWAR=4.1
 
 選球眼と早打ちが少し改善され成績が向上、推定飛距離149mの一発を含む32本塁打を記録しました。2年連続で160試合以上に出場しているのも好印象。
 
 
6位:イアン・キンズラー(タイガース・35歳)
 
2017年:rWAR=2.1:fWAR=2.4
 

 キャリア最低の打撃成績でしたが、BABIPが低くxwOBAも例年通りだったので(走力も変化なし)、ただ運が悪かっただけかもしれません。
 

 
7位:セザー・ヘルナンデス(フィリーズ・27歳)
 
2017年:rWAR=3.1:fWAR=4.3
 

 非力ながら好打好守俊足の3ツールが揃っており、印象以上にWARの数字が良くなる典型的なタイプの選手。何もともあれ2年連続出塁率.370越えは立派。

 
 
 
8位:ディー・ゴードン(マリナーズ・29歳)
 
2017年:rWAR=3.3:fWAR=3.1
 

  2016年の薬物騒動から復活、3度目の盗塁王に輝きました。マリナーズに移籍して外野を守ることになるのでしょうが、2017年はセカンドだったのでこのランキングではセカンドとして扱っています。
 

 
9位:D.J・ルメイヒュー(ロッキーズ・29歳)
 
2017年:rWAR=2.9:fWAR=1.8

 

 首位打者を獲った2016年の活躍はフロックだったのか、平凡な打撃成績に終わりました。193㎝と長身ながら打撃・守備共に起用で、見ている分には面白い選手なんですけど・・・。
 

 
10位:ダスティン・ペドロイア(レッドソックス・34歳)
 
2017年:rWAR=1.9:fWAR=1.5
 
  度重なる怪我によりMLB定着後最低の成績。デビッド・オルティズの退団によりチームリーダーとして期待されましたが、リーダーシップはあまり発揮できずファレル監督解任の要因の一つにもなりました。2016年の守備成績は非常に良かったですが、脚力はすでにMLB平均を下回っており、打撃よりも先に守備がダメになりそう。
 
 

 
 来年の新ランクイン候補筆頭はメリーフィールド(ロイヤルズ)かな。オジー・アルビーズ(ブレーブス)も楽しみですね。
 

 ただ、アトリー、カノー、キンズラー、ペドロイア、ゾブリスト、フィリップスが大活躍していた2010年ごろと比べると、全体的に小粒感が否めないんですけど・・・。