ヤンキース:プロスペクトランキング:トップ50:2023年開幕版



41位~50位 21位~30位
31位~40位 11位~20位
1位~10位

30位:チェイス・ハンプトン

2001年8月生(21歳7か月):188㎝・102㎏:SP
High-A:2022年ドラフト6巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第58位

FB SL CB CH CT Cmd
55 50 50 35 45 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel CT/vel
99 94 85 79 87 89

シンプルなオーバースローから投げ込まれる2500rpm前後のフォーシームは大学時代に最速99マイルを計測。

カッター、スライダー、カーブのブレーキングボール3種類全てが先発投手としての及第点ををクリアしており、チェンジアップの低クオリティをカバーしています。

アーリーエントリーによってプロ入りしたため他の大卒選手よりも若く、例えばブレンダン・ベックとはプロ入りが1年しかズレていないにもかかわらず年齢は3歳近く下。

29位:アントニオ・ゴメス

Antonio Gomez:35 FV
2001年11月生(21歳4か月):188cm・95㎏:C
High-A:ベネズエラ:2018年国際FA(契約金60万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第35位

Hit Power Run Arm Field
35 55 35 70 55

マイナリーグ屈指の強肩を活かした平均超の守備を武器に、対LHP要員の第2の捕手をアップサイドに持つ守備型。

2022年シーズンは途中からコンタクトの着用を始め、成績がある程度良化したものの、最大の弱点である低弾道は改善されず。

スライダーやカッターを擦り続け、平均超のローパワーをゲームパワーへトランスレートすることができません。

守備では片膝斜め構えのうえに重心が高くブロッキングに苦労していますが、とりあえず盗塁阻止への意識を減らしバランスを見直すべきでしょう。今ではブロッキングのマイナスが盗塁阻止のプラスを相殺しちゃってますよ。

28位:ブロック・セルヴィッジ

Brock Selvidge:35 FV
2002年8月生(20歳7か月):190cm・92㎏:SP
Low-A:2021年ドラフト3巡目(全体92位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第18位

FB SL CB CH Cmd
50 50 40 45 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
96 92 85 79 86

SVRが非常に高いフォーシームはナチュラルシンカー気味のため、ゾーン上部で思うように空振りを奪えず。まあそれが高いゴロ率に繋がっていることも確かですが。

縦スラとスイーパー気味のカーブを投げ分けていますが両方とも一貫性に欠け、反対に評価と投球頻度が低いチェンジアップは今のところコマンド、変化共に期待以上です。

高校時代から制球力が懸念材料ですが、リリースポイントデータを見る限り投球フォームの再現性は×。

野球IQが高い理論派なだけに優れたスピンフィールやアームスピードを活かしてほしい。

27位:トリスタン・ヴィーリン

Trystan Vrieling:35 FV
2000年10月生(22歳5か月):193cm・90㎏:SP
Low-A:2022年ドラフト3巡目(全体100位)

選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第42位

FB SL CB CH CT Cmd
50 45  45 40 45 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel CT/vel
96 92 84 80 86 89

スピンレイト、IVB、VAAが優れたフォーシームと同じくハイスピンの多種多様な変化球を武器とするも、制球難により大学時代の成績は△。

春季キャンプでは大学時代と比べ遥かにエフォートレスな投球フォームを披露。制球力向上を目的とした投球フォーム改造かと思われますが、肘の故障によって開幕を60日ILでスタート。

投球フォーム改造が改良なのか改悪なのか判断するには時期尚早とは言え、故障との因果関係を疑わずにはいられません。

26位:シェーン・ハーマン

Sean Hermann:40 FV
2003年6月生(19歳10か月):180cm・72㎏:SP
Low-A:2022年ドラフト14巡目

選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第92位

FB SL CH CT Cmd
45 40 50 40 55
FB/be FB/vel SL/vel CH/vel CT/vel
95 91 84 87 89

デセプションが優れた変則気味ショートアームのスリークォーターによりウィークコンタクト狙いのピッチングを行う技巧派。

高卒1年目でFCLにて支配的なピッチングを披露し早々にLow-Aへ昇格。ドラフト14巡目指名から1年強で傘下トップ30の常連となりました。

Low-A昇格後はK%、BB%、HR%の全てが大幅に悪化しFIPは6点台を超えるも、今シーズンはシンカーの変化量を増やしたおかげがゴロ率が大幅にアップしており、球威以外は順調に成長を見せているようです。球速以外は…

25位:カイナー・デルガド

Keiner Delgado:40 FV
2004年1月生(19歳2か月):170cm・65kg:SS
DSL:ベネズエラ:2021年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

2022年夏ランキング:第41位

Hit Power Run Arm Field
45 35 55 ? ?

体格面はワースト級にもかかわらず昨シーズンは四球数、K-BB%でDSLトップ、盗塁数でリーグ2位となり、ショート&セカンドの守備成績もスモールサンプルながら上々の数字。

やはりMAX EVは平均を下回っているようですが、コンスタントに100~105マイルを計測するなどゲームパワーは及第点に届いているかと。

意外とここ最近はMLBも低身長野手が増加傾向にありますが…どうでしょうね。

24位:アンソニー・ホール

Anthony Hall:40 FV
1998年6月生(22歳1か月):185㎝・90㎏:RF
Low-A:2022年ドラフト4巡目(全体130位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第33位

Hit Power Run Arm Field
40 55 45 50 45

2022年シーズンはFCLにおけるプロデビュー戦の初打席で右手有鉤骨を骨折しシーズン終了。

本来ならシーズン最終盤にスペンサー・ジョーンズと共にLow-Aでプレーし、Statcastデータを手に入れることもできたはずですが、実力未知数なままプロ1年目を終えました。

今シーズンも開幕から出遅れ、優れたEVやチェイスレートや記録するも、左投手をハンドルできず三振量産。

さらに、極端なファストボールヒッターと評もその通りで、相対的にブレーキングボールやオフスピードピッチ相手の数字は酷い有様。

いろいろ時間が掛かりそうですね。

23位:ルイス・ヒル

Luis Gil:40 FV
1998年6月生(24歳10か月):188cm・83㎏:SP
MLB:ドミニカ:2015年国際FA
選手ページ:SavantBaseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第31位

FB SL CB CH Cmd
65 55 35 35
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
101 96 87 92

昨年5月にトミー・ジョン手術を受け、実戦復帰は今年の7月以降となるはず。

手術によるアップダウンは予測が付かないため自信を持って言えませんが、故障前のピッチレパートリー、コマンド、投球成績を踏まえれば、近い将来ブルペンに回る可能性濃厚。

ただ、リリーフとしてはブルペンのアッパーパートになり得る存在かと。

リハビリが順調であること、上位層のプロスペクト何人か売り払われたことでそこそこのランクアップとなりました。

22位:ジョニー・ブリート

Jhony Brito:40 FV
1998年2月生(25歳1ヶ月):188cm・95㎏:SP
MLB:ドミニカ:2015年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第27位

FB SL CB CH Cmd
60 35 40 50 60
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
98 95~96 86 80 88

春季キャンプ中の先発ローテ崩壊により開幕ローテ入りを果たしたホットなプロスペクト。

デセプション不良のアームアクションから投じられるフォーシームとシンカーはスピンとVAAに欠け、シンカーボーラーの先発投手として球速は90パーセンタイル以上に含まれるものの、球速ほどの威力は発揮せず。

変化量が小さなカーブも成長しておらず、MLBでは決め球のチェンジアップを多投することで騙し騙しのピッチングを続けています。

本来このクラスの先発投手プロスペクトがMLBにおいて先発5番手以内に定着する可能性は15~20%程度ですが、MLBでのピッチングやStatcastデータを見る限り15~20%へ滑り込むには何かしらのテコ入れが必要でしょう。

21位:イライジャ・ダナム

Elijah Dunham:40 FV
1998年5月生(24歳10か月):180cm・96kg:LF

AA:2020年ドラフト外
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第25位

Hit Power Run Arm Field
45 45 55 40 40

走攻守で抜けたツールを持ち合わせていませんが、優れたアプローチと積極的な走塁によって平均以上のオフェンシブスタッツを残し続けるハイフロアーなプロスペクト。

とは言え、弱肩と無謀な外野守備がレフト以外で通用するとは考えられず、対左のプラトーン要因が関の山。

ジェイソン・ロザリオと何が違うの?順位(FV)差の理由は?と言われれば、プロジェクションに差があるとしか明確な答えは思いつきません。

中途半端な成績のクセにプレーがド派手なので、ヤンキースのファンベースは好むタイプでしょうね。是非お得意の自演ダイビングキャッチでヤンキー・スタジアムを沸かしてほしい。

コメント

  1. ドライス射精る より:

    待ってました
    生き甲斐です