ヤンキース:プロスペクトランキング:トップ50:2023年開幕版



41位~50位 21位~30位
31位~40位 11位~20位
1位~10位

10位:ドリュー・ソープ

Drew Thorpe:40 FV
2000年10月生(22歳5か月):193㎝・86㎏:SP
High-A:2022年ドラフト2巡目(全体61位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第16位

FB SL CB CH Cmd
45 50 60 65
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
95~96 89~91 82 83

春季キャンプで初めてまともにピッチングを見る機会がありましたが、ドラフト時に大学球界最高級と称されていたチェンジアップは期待ほどのクオリティではなく、第2の変化球であるスライダーへのウェイトが高くなまるだろうなと。

何にせよ球威で打者を圧倒できるピッチャーではなくデセプションとコマンドが生命線となるはずですが、春季キャンプとHigh-Aの登板においてストライクを奪いカウントを先行させることに苦労する場面が見受けられる点は不安。

9位:ヨエンドリス・ゴメス

Yoendrys Gomez40 FV
1999年10月生(23歳5か月):190cm・79㎏:SP
AA:ベネズエラ:2016年国際FA(契約金5万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第11位

FB SL CB CH CT Cmd
60 55  50 45 40 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel CT/vel
98 95 83 79 90 89

2021年9月のひじの手術によって昨シーズンは6月からプレー。

復帰直後は球速が低迷し、嘗て同じような流れで劣化したチャンス・アダムスの二の轍を踏むかとヒヤヒヤしましたが、シーズン終盤に無事球威復活。

春季キャンプでも今シーズン中のMLBデビューを予感させるようなピッチングを披露し、ZiPSのプロスペクトランキングでは93位にランクインするなど順調に思えたものの、肩の故障により再びILでシーズンをスタートしています。

(開幕前にスぺったので45 FVから40 FVに引き下げました。)

8位:ウィル・ウォーレン

Will Warren:45 FV
1999年6月生(23歳7か月):188cm・79㎏:SP

AA:2021年ドラフト8巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第10位

FB SL CB CH Cmd
55 60 45 40 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
98 94 84~88 78~79 87~88

個人的には傘下唯一の45 FVの投手プロスペクト。

フォーシーム、ワンシーム、スイーパー、カッター、カーブ、チェンジアップと6種類の変化球を使い分け、何れもピッチクオリティは必要十分を上回っています。

昨年9月の紹介記事でも書いたように昨シーズンは空振りを奪えず苦労していましたが、今シーズンは開幕から奪三振を量産。

残るはコマンドを先発投手の水準へ引き上げることができるか否か。自分は前者だと信じています。

7位:エバーソン・ペレイラ

Everson Pereira:45 FV
2001年4月生(21歳11か月):183cm・86kg:CF

AA:ベネズエラ:2017年国際FA(契約金150万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第8位

Hit Power Run Arm Field
40 60 50 55 45

トップ100にランクインさせる媒体も幾つか現れ、一般的にはボルピペラザドミンゲスのトップ3コンセンサスに次ぐ評価を受ける存在。

ただ、個人的には稚拙なコンタクトスキルやランチアングルの低迷、守備成績とプレー映像の両方で見栄えが悪いセンター守備を顧慮すると、それほど上位へ置く気にはなれません。

コンタクトスキルの大きな改善に加え、プロ入り以来長らく高止まりしているBABIPをMLBで維持することも不可能でしょうから、50thパーセンタイルのアウトカムは小柄なアーロン・アルテールといったところでしょう。もちろんフロアーからシーリングまでのレンジは非常にワイドですが…。

6位:トレイ・スウィーニー

Trey Sweeney:45 FV
2000年4月生(22歳11か月):188㎝・90㎏:SS

AA:2021年ドラフト1巡目(全体20位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:第11位

Hit Power Run Arm Field
50 50 50 65 50

昨年の大晦日に紹介記事を投稿したプロスペクトであるため、その内容以外に取り上げるべきような話はほとんどありませんが、エバリュエーターとし非常に優秀なKiley McDaniel(ESPN)のランキングにてトップ100入り。

反対に傘下15位に置く媒体(BAとTAのKeith Law)も複数見受けられるものの、個人的にはKiley McDanielの評価寄り。

プロデビュー当時からショート守備をディスり続けてきた次第ですが、オフシーズンに守備機会の再チェックを行い、手のひら返しました。ショートにステイできる可能性は十分にあるかと思います。

ただ、ボルピペラザのショート争いに割って入る可能性は低く、傘下最高級の強肩を活かすサードへのコンバートが最もリーズナブル。

紹介記事でも書いたように50thパーセンタイルのアウトカムは、故障によって急速劣化する前のイアン・スチュワート

5位:オースティン・ウェルズ

Austin Wells:45 FV
1999年7月生(23歳8か月):188cm・99㎏:C

AA:2020年ドラフト1巡目(全体28位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第5位

Hit Power Run Arm Field
50 55 40 55 60

ドラフトから2シーズン連続で優れた打撃成績を残し、バッティングは傘下でも1・2位を争うフロアーを誇りるものの、その一方でキャッチャーとしての将来性に対する評価が大きく分かれ、各媒体のランキングでは全体トップ100以内から傘下トップ10圏外まで幅広いレンジでランクイン。

ただ、キャッチャー守備に加えスぺ体質も大きな懸念材料で、実のところ春季キャンプ前は50 FV・傘下4位に置いていたのですが、春季キャンプ開始時の肋骨骨折を受けてランクダウンさせました。

キャッチャーの割には優れたアスリートであるため兼ねてから両翼でのプレーも可能だと評されていますが、スぺ体質が一向に改善されないうえに体重が増加した今ではコンバート先としてファーストが唯一の選択肢かと。

4位:スペンサー・ジョーンズ

Spencer Jones:45 FV
2001年2月生(21歳10か月):198cm・102㎏:CF

A+:2022年ドラフト1巡目(全体25位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第6位

Hit Power Run Arm Field
40 80 60 65 50

規格外のサイズ・身体能力を誇るリスキーなプロスペクト。

コンタクト、低弾道、対左投手、プルヒッティング、故障歴など懸念材料を挙げるとキリがありませんが、プロ入り後は順調にチェックボックスをマーキング。

ヴァンダービルド大学時代はチーム状況によりライトを守るも、ヤンキース傘下ではセンターに固定。高校時代は投手としても評価が高かっただけに、強肩はセンターやライトの必要十分を上回っています。

3位:オズワルド・ペラザ

Oswald Peraza:50 FV
2001年4月生(22歳9か月):183cm・90㎏:SS

MLB:ベネズエラ:2016年国際FA(契約金$175K)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第2位

Hit Power Run Arm Field
50 50 60 55 60

2022年シーズンは開幕からAAAで低調なパフォーマンスを続け、結果としてMLBデビューがセプテンバー・コールアップまでズレ込む形に。

ただ、MLBでの少ない出場機会の中で22.8 Chase%、75.3 Z-Swing%、90.2 Z-Con%、24.4 CSW%を記録するなど期待以上のアプローチを披露。個人的にはOPS.832など表面的な好成績よりアプローチ面の方がポジ要素でした。

ただ、春季キャンプでは高弾道を意識するがあまりにHeartゾーンを捉え損ね続け、開幕戦先発ショート最有力候補だったにもかかわらずボルピに敗北。

ボルピがショートに固定される陰でセカンドやサード起用も増えていますが果たして。

2位:ジェイソン・ドミンゲス

Jasson Dominguez:55 FV
2003年2月生(20歳1か月):178cm・86㎏:CF

AA:ベネズエラ:2019年国際FA(契約金$5.1M)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第4位

Hit Power Run Arm Field
55 60 55 50 45

2022年シーズン序盤の打撃覚醒により傘下屈指の強打者へ急成長。

107 mph弱の90th EVを記録するローパワーに加え、選球眼とコンタクトスキルも平均以上のツールへ向上し、リスキーな素材型からハイフロアーなバッターへと変貌。

今やアプローチの成熟度は同年齢帯のプロスペクトの中でも最高級と呼べるでしょう。

センター守備ではハマりさえすればスピードを活かし平均超のレンジを見せるもののJumpや背走、グラブ捌きは未だに稚拙で、今年もすでに春季キャンプとAAにてミスを連発中。

もちろん並みのプレーヤーでは追い付けないような打球を処理できず見栄えが悪くなっている部分もありますが、やはり個人的にはコーナーOFでフィニッシュだろうなと。

1位:アンソニー・ボルピ

Anthony Volpe:60 FV
2001年4月生(21歳11か月):180cm・81㎏:SS

AAA所属:2019年ドラフト1巡目(全体30位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年夏ランキング:第1位

Hit Power Run Arm Field
60 55 60 45 55

将来のMLB No.1プロスペクト有力候補として2022年シーズンを迎えるも、開幕からAAにて低調なパフォーマンスを続け、何とかシーズン終盤にAAAへ到達しましたが、K%が30%を超えるなどグレイバー・トーレスのようにスンナリとは行かず。

春季キャンプでの活躍によりMLB開幕ロースター入りを掴み取りましたが、昨年と同様に新環境への適応には時間が掛かっています。

見栄えが良い数字を残したのは2021年オンリーのため、当然ながら「ヤンキース所属のため過大評価されている」との声も多く、実際に一理ありますが、プロジェクションの長期予測(例1例2)は非常に優秀。やはり若さとプライマリーポジションは正義ですね。

だからこそMLBデビューを急ぐ必要はなかったとも言えますけど…。

「IKFをトレードして、アンソニー・ボルピを開幕から起用しろ!」についての雑考察


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コメント

  1. ドライス射精る より:

    待ってました
    生き甲斐です