ヤンキース:プロスペクト・ランキング:トップ100:2024年開幕版



100位 ➡ 86位 85位 ➡ 71位
70位 ➡ 61位 60位 ➡ 51位
50位 ➡ 41位 40位 ➡ 31位
30位 ➡ 21位 20位 ➡ 11位
10位 ➡ 1位

85位:Harrison Cohen

ハリソン・コーエン:30 FV
1999年5月生(24歳10か月):183cm:RP/RHP
AA:2022年ドラフト外
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

FB ST CT CH Cmd
50 40 40 45 40
FB/be FB/vel ST/vel CT/vel CH/vel
95 93~94 82 87 86

豆タンク体型を目一杯に使ったエレクトリックなメカニクスからVAAに優れたFFを投げ込み、SL/CTのWhiff%も上位の数字。

ただ、個人的には現状としてムーブメントの一貫性に欠けるCHに高いポテンシャルを感じます。

84位:Luis Velasquez

ルイス・ベラスケス:30 FV
2001年7月生(22歳8か月):178cm:RP/RHP

High-A:ドミニカ:2019年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
55 50 40 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
98 96 85 91

豆タンク体型を目一杯に用いたメカニクスから投げ込まれるFFは高いWhiff%と優れた被LA(GB%)を生み出し、決め球SLも50 Whiff%を超えるハイクオリティピッチ。

現在の完成度と小柄な体格を考慮すると、これ以上の球速アップや大幅なピッチクオリティ向上は期待できないので、後はコマンドがどこまでマシになるか。

83位:Anthony Seigler

アンソニー・シーグラー:30 FV
1999年6月生(24歳9か月):175cm:C
AA:2018年ドラフト1巡目(全体23位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 30 45 45 50

2022年シーズンと同じくBB>Kを記録するも、ISOが.100を下回るなどパワー不足を露呈。ウィークヒットを連発しているためかBABIPも極端に落ち込み、パフォーマンスはコロナ禍前の水準に舞い戻ってしまいました。

ドラフト時に高い受けていたキャッチャー守備についても、現在の平均レベルが天井といった印象で、NYYのファーストピックとしてはEric Jagielo以来の大ハズレ。

82位Omar Martinez

オマール・マルティネス:30 FV
2001年7月生(22歳8か月):178cm:C/1B
Low-A:ベネズエラ:2018年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 45 30 40 40

左のプルヒッティングを武器にチーム2位の18 HR。

さらに、92パーセンタイルに位置するAvg EV 89.6 mph、95パーセンタイルに位置する40.6 Sweet Spot%を残し、.347 xwOBAはFSL 7位(200 PA以上)にランクイン。

内角球を極端に苦手としていますが、Low-Aではクロスファイアで内角をゴリゴリ攻められるようなコマンドを持つRHPが少ないため、現時点では大きく表面化していません。

守備走塁の期待値は非常に低く、1B固定も時間の問題でしょう。

81位Juan Matheus

フアン・マテウス:30 FV
2004年4月生(19歳11か月):178cm:SS
DSL:ベネズエラ:2022年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 30 65 ? ?

2022年シーズンにトップティアの打撃成績を残したインゲーム・パフォーマー。

2023年シーズンも開幕から好成績を残していたものの、故障によって60日IL上でシーズンを終えました。

2022年の2B/3B併用から2023年はSS固定へと起用法が変化していますが、今シーズンはFCLにて再び2B/3Bを守る形になるのではないでしょうか。

80位Jose Colmenares

ホセ・コルメナレス:30 FV
2002年4月生(22歳11か月):180cm:2B
Low-A:ベネズエラ:2018年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 40 50 45 50

2021年8月を最後に戦列から離れていたものの、2023年シーズン前半戦最終盤にLow-Aにて実戦復帰。

小柄な体格から繰り出す大振りなスイングは危うさを感じさせるものの、20.3 Chase%・58.5 HH%を残したように選球眼とハードヒッティングを両立させ、Low-Aチーム2位となる.382 xwOBAを記録。

2B守備も平均水準に達しているかと思います。

ただ、オフシーズン中に肘の手術を受けたようで、今年も長期離脱が見込まれます。

79位Abrahan Ramirez

エイブラハム・ラミレス:30 FV
2004年8月生(19歳5か月):175cm:2B/LF
DSL:ベネズエラ:2022年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 40 55 ? ?

身長にこそ恵まれていませんが筋肉質なボディと高い身体能力は非常に魅力的。

Oswaldo Cabreraのような左のスイングは改善の余地がありそうですが、2シーズン連続で上位の打撃成績を記録中。特にアプローチ・スタッツが印象的で、反対にパワーナンバーが伸びないのは不思議。

成績や起用法を見る限り守備はあまり期待できないかも。

78位:Josh Grosz 

ジョシュ・グロース:30 FV
2002年9月生(21歳6か月):193cm:SP/RHP
FCL:2023年ドラフト11巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
50 40 35 40 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
96 93~94 84~85 h-70s 86~88

早生まれのため同級生より年少ですが、中堅カンファレンス American Athletic Conferenceの絶対王者イーストカロライナ大学にて好成績を残し、2023年ドラフト3日目にNYYがピック。

平均を超えるようなツールやピッチは持ち合わせていませんが、4ピッチミックスはSPとして大きな武器となるはず。

77位Alexander Vargas

アレクサンダー・バルガス:30 FV
2001年10月生(22歳5か月):180cm:2B
High-A:キューバ:2018年国際FA(契約金$2.5M)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 35 60 50 45

4月に.905 OPS・140 wRC+を残し、長年のブレイク候補がとうとう花開いたかと思いきや、その後は.540.540 OPS・45 wRC+とゴミのような貧打を披露。

特にLHBより苦手とするRHBでは驚愕の25 K・0 BBに終わっています。

守備走塁においても依然としてミスを連発し、折角の身体能力を無駄遣い。

本来ならTop 100から外すべきかもしれませんが、アップサイドの振れ幅を都合よく評価して…。

76位Benjamin Cowles

ベンジャミン・カウルズ:30 FV
2000年2月生(24歳1か月):183cm:2B
High-A:2021年ドラフト10巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 45 50 45 45

好不調の波が大きくパフォーマンスは安定しませんが、後半戦にある程度の成績向上が見受けれ、AFLでも期待以上の活躍。

特にLHP相手の成績は目を見張るものがあります。

2B/3B/SSの3ポジションを卒なくこなしており、プロジェクション・システムの予測値も思いのか高く、プラトーンUTとしてMLBに到達する可能性は悪くないかも。

75位:Clay Aguilar

クレイ・アギラール:30 FV
1999年3月生(25歳0か月):185cm:RP/LHP
AAA:2020年ドラフト外
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
35 45 40 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
92 89 79 82

トミー・ジョン手術による2022年シーズン全休を経て、2023年シーズン最終盤にAAAへ昇級。

ローエフォートなメカニクスから投げ込まれる3球種は球威の欠片もなく、特にFFはAAAで1度も空振りを奪うことができませんでしたが、SLとCHが空振りとGBを量産。

コマンドも至って並みに見えるのですが、BB%やストライク率はイマイチ。

74位:Cole Ayers

コール・エアーズ:30 FV
1999年8月生(24歳6か月):190cm:RP/RHP
High-A:2021年ドラフト16巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

FB SL CT CH Cmd
50 50 35 35 45
FB/be FB/vel SL/vel CT/vel CH/vel
96 94 84 88 86

球速とスピンレイト共にMiLB平均を超えるFF/SIを使い分け、縦に大きく落ちるSLは50%近いWhiff%を生み出すマネーピッチ。

BB%やStr%は並みの数字に終わっていますが、各球種を安定して低めに集めるコマンドは平均レベルから大きく劣っていません。

体格やメカニクス的にもう1段階の成長も期待できそう。

73位Josh Moylan

ジョシュ・モイラン:30 FV
2002年7月生(21歳9か月):193cm:1B
Low-A:2023年ドラフト外 
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 50 30

中堅カンファレンス American Athletic Conferenceの絶対王者イーストカロライナ大学にてチーム最強打者として活躍し、2023年ドラフトでは二桁ラウンドでの指名が見込まれていましたが、指名漏れによってドラフト外でNYY入り。

大学進学前は高校球界屈指のハードヒッターと目されており、進学後の伸び悩みを経て2023年シーズンにAvg EV 92.9 mphを記録。プロ入り後もフィールド全体にパワーを発揮しました。

また、プロ入り後は18.9 Chase%と非常に優秀な選球眼を披露し、欠陥的な変化球へのコンタクトスキルによるダメージを最小限に止めています。

守備走塁については典型的な1B/DH専以外の何物でもありませんが、早生まれである点はポジ要素。

72位:Tyrone Yulie

タイロン・ユーリー:30 FV
2001年8月生(22歳7か月):193cm:SP/RHP
High-A:ドミニカ:2018年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
50 45 35 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
100 93~94 85 88

2021年シーズンに95 mph前後だったナチュラルシンカーの球速が2022年シーズンに入ると93 mph前後に下落。同シーズン中盤から球速復活の傾向を見せていたのですが、2023年シーズンは開幕から再び球速ダウン。

しかし、またもやシーズン中盤に球速が復活し、投球内容も上向いたタイミングで、故障によりシーズンエンドとなりました。

さらに、今シーズンの全休が決定しており、復帰後はブルペンに回る可能性も。

71位:Antonio Gomez

アントニオ・ゴメス:30 FV
2001年11月生(22歳4か月):188cm:C
High-A:ベネズエラ:2018年国際FA(契約金$600K)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:第41位

Hit Power Run Arm Field
30 45 30 65 60

シーズン前半戦は好不調を繰り返すも、後半戦に入りアップスイングを経験することなくシーズンエンド。

バッティングに関しては何の収穫もない1年でしたが、例年と同じく守備成績は最上級の数字。

LHPとの対戦成績は悪くないので、何とかプラトーン要員としてバリューを見出せれば。