ヤンキース:プロスペクト・ランキング:トップ100:2024年開幕版



100位 ➡ 86位 85位 ➡ 71位
70位 ➡ 61位 60位 ➡ 51位
50位 ➡ 41位 40位 ➡ 31位
30位 ➡ 21位 20位 ➡ 11位
10位 ➡ 1位

10位:Brock Selvidge

ブロック・セルヴィッジ:45 FV
2002年8月生(21歳7か月):190cm:SP/LHP
High-A:2021年ドラフト3巡目(全体92位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:第10位

FB SL CB CH Cmd
60 55 45 40 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
97 93~94 87 81 85

2023年はメカニクス改善に伴い、シーズン途中に球速バンプを経験。

それまで90~91 mphに留まっていたFFが93~94 mphを常時叩き出すようになっただけでなく、スピンレイトにおいても99パーセンタイルに値する2700~2800 rpmを計測。VB&HBも改善され、よりハイクオリティなピッチへと生まれ変わりました。

FFほどではありませんが変化球も向上しており、コントロールもシーズンを通して安定。

若干20歳にてLow-A・FSL最高級の投球成績を残し、High-Aでも引き続き好投を続けましたが、シーズン終盤に再び球威が落ち着き、空振りが減少した点は懸念材料。

クイックが遅く、盗塁阻止能力についても一抹の不安が。

ただ、Spring Breakoutでのパフォーマンスは、今シーズンの更なる飛躍を予感させる圧倒的内容でした。

9位:George Lombard Jr.

ジョージ・ロンバード Jr.:45 FV
2005年6月生(18歳9か月):190cm:SS
A:
2023年ドラフト1巡目(全体26位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:第7位

Hit Power Run Arm Field
45 55 60 50 45

ドラフト直後のケガにより出場機会こそ限られてしまったものの、13試合の出場(FCL~Low-A)で.311/.466/.356の好成績を記録。

打球のクオリティが低く、運に恵まれていたことは否めませんが、BB>Kは大いなるポジ要素。

STでも初打席でHRを放つなどインパクトを残しました。

ドラフト前は低評価も少なくなかった守備についても、取り敢えず今のところ悪評は聞こえてきません。

何はともあれ、ドラフト前はLombardを差し置きNYYの1巡指名最有力と見做されていたSammy Stafuraが2巡目までピックダウンした上にACLでゴミのような成績に終わったおかげか、何だかパフォーマンス以上の満足感を感じます。

8位:Will Warren

ウィル・ウォーレン:45 FV
1999年6月生(24歳7か月):188cm:SP/RHP

AAA:2021年ドラフト8巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:第9位

FB ST SL CH Cmd
55 65 45 35 45
FB/be FB/vel ST/vel SL/vel CH/vel
99 93 82 86 89

2023年シーズン中のMLBデビューが期待されていたものの、AAAの壁に阻まれほぼフルシーズンを同クラスで過ごす形に。

ただ、シーズン最終盤に力強いパフォーマンスを残し、シーズンエンドを迎えました。

今回のSTでは速球系(FFとSI)が不様に打ち込まれ、ご自慢のSTも思うように空振りを奪えず苦戦。

7位:Henry Lalane

ヘンリー・ラレーン:45 FV
2004年5月生(19歳10ヶ月):201cm:SP/LHP
FCL:ドミニカ:2021年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:第37位

FB SL CB CH Cmd
60 50 40 60 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
98 94 80 76 82

DSLを卒業しアメリカ本土に移った2023年は登板機会こそ限られてしまったものの、19歳にして球威が大幅に向上。

元々、年齢と体格の割にピッチングの完成度が高いプレーヤーであり、コンスタントにHign-90s mphを計測するパワーピッチャーへと変貌したことで、FCLのバッターでは相手にならず、38.6 K%・4.5 BB%と支配的なナンバーを記録。

急成長によって評価は定まっていませんが、既にTop 100のフリンジレベルと考えるエバリュエイターもいるほどで、特にBaseball Americaが絶賛ゴリ押し中。

Spring Breakoutでのパフォーマンスが(BAに持ち上げられた高い)期待を超えてくることはありませんでしたが、CHのムーブメントは確かに素晴らしかったなと。

6位:Everson Pereira

エバーソン・ペレイラ:45 FV
2001年4月生(22歳11か月):180cm:LF/CF/RF

MLB:ベネズエラ:2017年国際FA(契約金$1.5M)
選手ページ:SavantBaseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:第3位

Hit Power Run Arm Field
40 60 50 55 50

95~99パーセンタイル級のAvg EV、Max EV、90th EVを残し、Jasson Dominguezより一足先にMLBへ到達するも、59.8 con%(66.2 Z-con%、28.0 O- con%)を残すなどコンタクトに苦しみ.151/.233/.194と大コケ。それに伴い評価も急落しています。

また、AAA昇級後はCFからLF/RFへとメインポジションが移り変わり、相変わらず危なっかしチェイスを見せていますが、MLBでは優れたJumpを記録。

STではスイングパスの改善が見受けられましたが、パフォーマンスは伸びず。

5位:Austin Wells

オースティン・ウェルズ:50 FV
1999年7月生(24歳6か月):188cm:C

MLB:2020年ドラフト1巡目(全体28位)
選手ページ:SavantBaseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:第6位

Hit Power Run Arm Field
50 50 40 40 45

AA~AAAで並の成績に終わったものの、セプテンバーコールアップ後は期待以上のバッティングを披露。

Kyle Higashiokaを追い出す形でJose Trevinoの隣の座を射止めました。

メカニクスに修正を加え迎えた今回のSTでは、良くも悪くも空振りを恐れない大振りなスイングが目に付きましたが、結果としてパフォーマンスは上振れし、チーム最高のxwOBAを記録。

キャッチャー守備も見事に向上したとチーム内外で評判ですけど、個人的には昨年と比べて大差ないかと。

4位:Chase Hampton

チェイス・ハンプトン:50 FV
2001年8月生(22歳6か月):188㎝:SP/RHP

AA:2022年ドラフト6巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:第5位

FB SL CB CH CT Cmd
55 50 50 35 50 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel CT/vel
99 94 85 79 87 89

今オフの下記投稿にて詳細なプロファイルを取り上げているので、本項では省略。

ただ、STでは不調(異常)を感じさせるメカニクスを披露し、案の定UCLを痛め開幕ILスタート。

2022年ドラフト6巡目指名から一気にヤンキース傘下No.1投手プロスペクトへと化けた先発右腕有望株チェイス・ハンプトン(Chase Hampton)について

3位:Roderick Arias

ロデリック・アリアス:50FV
2004年9月生(19歳6か月):183cm:SS
FCL:ドミニカ:2022年国際FA(契約金$4M)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:第12位

Hit Power Run Arm Field
45 55 60 65 50

指の骨折によって出場機会こそ限られてしまったものの、Max EV 110 mph・90th EV 103.5 mph・Avg EV 88 mphと年齢離れしたパワーを発揮。.238 ISOはFCL2位(100 PA以上)の高水準。

さらに、各種Contact%やChase%などアプローチ・スタッツも向上し、2022年最大の課題だった三振過多は無事に解消された模様。

今回のSTでも素晴らしい打撃パフォーマンスを披露しているだけに、今シーズン中にHigh-Aへ到達する可能性もあるのでは?

SS守備についてもプラス級の評価を受け、守備成績も良好な数字ですが、個人的にはまだ信用しきれません。

2位:Spencer Jones

スペンサー・ジョーンズ:55 FV
2001年5月生(22歳10か月):198cm:CF

AA:2022年ドラフト1巡目(全体25位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:第4位

Hit Power Run Arm Field
40 75 60 65 45

今オフの下記投稿にて詳細なプロファイルを取り上げているので、本項では詳細を省略。

また、STにおいて高度なアプローチを発揮した点が話題となりましたが、個人的にはCF守備の向上も印象的でした。

ヤンキース傘下のみならずMiLB全体でも最高級の身体能力とパワーを兼ね備える2022年ドラ1有望株スペンサー・ジョーンズ(Spencer Jones)について。

1位:Jasson Dominguez

ジェイソン・ドミンゲス:55 FV
2003年2月生(21歳1か月):CF/LF

MLB:ドミニカ:2019年国際FA(契約金$5.1M)
選手ページ:SavantBaseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:第1位

Hit Power Run Arm Field
50 60 55 50 40

今オフ中に下記投稿にて詳しく取り上げているのでプロファイルについては省略しますが、昨年9月に受けたトミー・ジョン手術のリハビリは非常に順調。

既にベースボール・アクションを再開しており、4~5月に早くも実戦復帰予定。AS前にはMLBへ戻ってくるかもしれません。

ttp://mlb-info.com/jassondominguez/