ホイジュン・パク:ヤンキース・プロスペクト


 2017から当ブログで書いているヤンキースのプロスペクト紹介・レポートのまとめページになります。名前がその選手の記事へのリンクとなっています。今後も順次更新予定。 ...

ホイジュン・パク

Hoy Jun Park(パク・ヒョンジュン:박효준)
25歳2ヶ月/185cm・79㎏/右投左打/韓国出身/AAA
2014-15年国際FA(契約金116万ドル)

ヒッティング   : 40/40
パワー      : 35/35 
ラン       : 50/50
アーム      : 45/45
フィールディング : 35/40
総合       :   35/35


ヤンキースと契約前には当時の韓国高校球界最高クラスの選手として名を馳せたトッププロスペクト。高校1年次にOPS.862、2年次に1.032、3年次に1.372と好成績を残し2年次には同じ高校で1年先輩だったキム・ハソン(パドレス所属)をショートからセカンドに追いやったほど。

そのパクがMLB球団と接触したのは所属高校が米国遠征を行った2013年12月とのことで、MLBのスカウトの前でインパクトを残しパクに対し計7球団がインターナショナルFAでの獲得に興味を示したものの最終的にはヤンキースとパドレスの2球団の争奪戦に。そして、2014年4月にパドレスが契約金100万ドルを提示するも、同月中にパドレスのオファーを上回る契約金110万ドル(最終的には116万ドル)を提示したヤンキースが契約にこぎつけることとなりました。(※正確には2014-15年度インターナショナルFAの契約が解禁される2014年7月2日以降に契約を締結。)

ちなみに、2015年度KBOドラフト(2015年度扱いですが実際には2014年の8月に開催)では、2015年シーズンからKBOに新規参入するために全体1位及び2位の指名権を特別に与えられていた新興球団KTウィズがパクの指名を兼ねてから狙うもヤンキースとの契約により断念。さらに、パクが韓国残留を決めた場合に縁故指名権(地元高校生優先指名権)を所有していたSKワイバーンズ(現SSGランダース)はKBO史上最高額となる契約金5億~6億ウォン(約45万~550万ドル)を提示する予定だったようです。

Register Batting
Year Age Lev Aff G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
2015 19 Rk NYY 56 262 53 5 12 34 50 .239 .351 .383 .734
2016 20 A NYY 116 517 98 2 32 67 120 .225 .336 .329 .665
2017 21 A-A+ NYY 110 481 105 7 25 52 77 .251 .348 .359 .707
2017 21 A+ NYY 24 108 20 1 7 13 14 .213 .315 .330 .645
2017 21 A NYY 86 373 85 6 18 39 63 .262 .358 .367 .725
2018 22 A+ NYY 103 421 88 6 18 68 69 .258 .387 .349 .736
2019 23 AA NYY 113 485 113 3 20 57 91 .272 .363 .370 .733
2021 25 AAA-AA NYY 34 150 35 6 7 31 27 .313 .463 .554 1.016
2021 25 AAA NYY 24 111 29 5 4 25 24 .358 .514 .642 1.156
2021 25 AA NYY 10 39 6 1 3 6 3 .194 .316 .323 .638
All All     532 2316 492 29 114 309 434 .253 .363 .367 .730

2015年にルーキーリーグにてプロデビューを果たすわけですが、飛び抜けた成績こそ残せないものの毎年のように各階級にて平均又はそれ以上の成績を記録し続け、ヤンキース傘下内で緩やかながら順調に昇級。

偶然にも2013年MLBドラフト2巡目で指名されヤンキース傘下内でプレーしていた1歳年上の加藤豪将と昇格ペースが非常に似通っていて、様々な階級でこの2人のアジア人内野手が同じフィールドでプレーする姿を目にしたことは今になっては良い思い出。

その加藤はパクに先んじて2019年にAAAに昇格するもヤンキース内野陣の高い壁に阻まれMLBロースター入りを果たすことはできずシーズン後にマーリンズ傘下へ移籍したわけですが、パクは今シーズン初めてMLB春季キャンプに招待されるも11打席無安打と結果を残せずAAでも開幕から低成績に終わっていました。

しかしながら、カイル・ホルダーの故障等によりAAAへ昇級を果たすと別人のような強打を披露。何度もプロスペクト・リポートにてその活躍を取り上げてますが、本記事の執筆時点で24試合・111打席・25四球・24三振・空振り率6.3%と驚異的なアプローチを見せ、wRC+205はAAA全体でトップの数字。BABIPが.453と高く個人的な感覚でも運に恵まれたようなヒットも多いため、打率.358に関しては実力が反映されているとは言えないものの、ショートと言うプライマリーなポジションを守っていることも考えると現時点でAAA最高クラスのプレーヤーであることは間違いなし。

個人的には同じ左打者でリプレイスメントレベルの成績に終わっているオドーアを切って、今ノリに乗っている絶好調のパクをヤンキースに昇格させてほしい。


ヒッティング  :40/40
パワー     :35/35 

バッターとして最大の長所は間違いなく選球眼とアプローチ。高校時代から高い四球率を誇りマイナーでは毎年四球率10%越え。また、バットコントロールに長け空振り率は毎年8%前後。非力ながら平均以上の打撃成績を残してきたのも優れた選球眼とバットコントロールによる高出塁率のおかげというわけですね。

また、今年の春季キャンプからマイナー開幕までの間にバッティングフォームを大谷翔平のようなトップの位置が高く無駄な動作の少ないノーステップに改造すると長打力も大幅に向上。AAAのハイレベルなピッチングを打ち返し400フィート球の大飛球をコンスタントに放つだけでなく、キャリアで初めて逆方向にホームランを叩き込むなどMLBでもフェンス越えを期待できるようなバッターへと成長を果たしました。

ただ、現在AAAは昨シーズンの中止により余ってしまった飛びやすい2020年度MLB公式球を使用していて、AAAで披露した長打力をMLBでも発揮できるとは一概に言えません。

ラン      :50/50
アーム     :45/45
フィールディング:35/40

ここまでマイナー通算532試合で114盗塁・盗塁阻止率76.5%を記録。ショートを守るだけに平均以上のスピードを誇りますが、長年彼のプレーを見てきた私としては走塁判断が上手な印象は大してありあません。

加えて、堅実なショート守備は各媒体から平均レベルとの評価を受けていますが、実際には守備成績が悪く個人的にも平均未満の印象。マイナーではショートだけでなくセカンドを守る機会も多かったわけですが、MLBレベルではショートはおろかセカンドでも平均以上の守備成績を残すのは厳しいでしょう。

シングルA時代からパクは守備の評価が高く、反対に加藤は下手と称されてきましたが、2人の内野守備力に大した差なんて無かったと思いますよ。

※選手名について

本名は「ヒョンジュン・パク(Hyo-Jun Park)」ですが、アメリカ人にとってHyo-Junの発音が難しいためか「ホイジュン・パク(Hoy-Jun Park)」の綴りで選手名を登録しています。

このため当ブログでも本名ではなく登録名に習い「ホイジュン・パク」と表記している次第。

ちなみにマイナーリーグの実況陣などは”Hoy-Jun”の”Jun”をミドルネームとして捉えて「ホイ・パク(Hoy Park)」と省略して呼んでいる場合が大半。あとは”Park”の発音も本来の韓国語の発音ではなく英語読みの”パーク”が使用されています。


選手ページ

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