ジョシュ・ブロー
Josh Breaux
1997年10月7日/185cm・99㎏/右投右打/キャッチャー
2018年ドラフト2巡目(全体61位:契約金150万ドル)
ヒッティング : 30/35
パワー : 50/60
ラン : 30/30
アーム : 45/60
フィールディング : 35/45
総合 : 30/40
MLBドラフト2018年クラスにおいて短期大学生トップクラスの評価を受け、ドラフト前まではキャッチャーとリリーフの二刀流でプレー。
キャッチャーとしての守備力の評価は非常に低かったものの、所属リーグだけでなく木製バットを使用したケープコッド・リーグでもホームランを連発するなど類まれなるパワーを発揮。純粋なパワー自体はプラス~ダブルプラスと評されました。
リリーフ投手としては最速100マイル・平均97マイルの剛速球を投げるも変化球と制球力の欠如により投手成績は平凡で、ドラフト前には肘を故障しキャッチャーとしてプレーにも制限が。
100マイルの剛速球は実に魅力的でしたが、肘の故障が無くともプロ入り後の選択肢は野手専念の1本だけだったはず。
Year | Age | Tm | Lev | G | PA | H | HR | SB | BB | SO | BA | OBP | SLG | OPS |
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2018 | 20 | 2 Teams | A–Rk | 30 | 114 | 29 | 0 | 0 | 4 | 21 | .269 | .290 | .352 | .641 |
2018 | 20 | Staten Island | A- | 27 | 105 | 28 | 0 | 0 | 3 | 20 | .280 | .295 | .370 | .665 |
2018 | 20 | Yankees East | Rk | 3 | 9 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | .125 | .222 | .125 | .347 |
2019 | 21 | Charleston | A | 51 | 216 | 54 | 13 | 0 | 15 | 59 | .271 | .324 | .518 | .842 |
2021 | 23 | 2 Teams | A+-AA | 90 | 382 | 87 | 23 | 1 | 26 | 99 | .249 | .298 | .503 | .801 |
2021 | 23 | Somerset | AA | 26 | 106 | 24 | 6 | 1 | 4 | 26 | .240 | .274 | .500 | .774 |
2021 | 23 | Hudson Valley | A+ | 64 | 276 | 63 | 17 | 0 | 22 | 73 | .252 | .308 | .504 | .812 |
Mino | Mino | Mino | Minors | 171 | 712 | 170 | 36 | 1 | 45 | 179 | .259 | .305 | .483 | .787 |
ドラフト契約直後はA-クラスにて貧打に苦しみキャッチャー守備でも奮いませんでしたが、翌2019年シーズンは一転として長打を量産し打撃成績は所属チームで1・2位を争うほどの数字に。ただ、故障者リストに2度は入るなど大学時代と同様に健康体を維持することはできず、出場試合の約半分をDHとしてプレー。
コロナ休止を経て2021年シーズンはA+クラスにて開幕を迎えるも大スランプに陥り6月10日終了時点でOPSはたったの.483。しかし、シーズン途中に打撃フォームの改造(簡素化)を行ったおかげがそれ以降はOPS1.015を残しAAへ昇格。
AAクラスでも昇格直後は奮わなかったものの、短期間で順応し好守で優れたパフォーマンスを残しています。
ヒッティング : 30/35
パワー : 50/60
レフト方向に打球を放つ典型的なプルヒッターですが、アッパースイングにもかかわらずゴロ打球が多く、ホームランこそ多いものの高いポテンシャルを誇るプラスツールのパワーを存分に発揮しているかは疑問。
また、スイング率が50%を超え四球率が5%前後を推移するなど積極的なアプローチを性分としており、ゴロ打球の過多や好不調の波が大きいのもこの辺りが要因かと。
コンタクトスキルはイメージほど悪くないだけに、アプローチさえ改善できればヤンキース傘下トップクラスのバッターとなるはずですが、24歳にもなって今さら都合よく改善されるとは思えません。
ラン : 30/30
アーム : 45/60
高校時代に60ヤード走にて6.8秒を計測したスピードも今現在はフリンジレベル。投手として100マイルを叩き出したことからも分かるように肩の純粋な強さはマイナー全体で見てもトップクラスですが、送球精度とエクスチェンジは低レベルとのことで盗塁阻止率も平均未満。
フィールディング: 35/45
以前と同様に今現在もキャッチャー守備は低評価を受け続けており、一部ではコンバート必須との声もありあますが、個人的に世間の低評価は過小評価かと。
最近ヤンキースは組織全体の方針としてキャッチャーの構えを片膝付きスタイルに矯正していますが、ブローは片膝付きスタイルへの変更によって最も守備力が向上した選手の一人であり、特にフレーミングは傘下でも1・2位を争うレベルまで大化けしたと考えています。
まあ、守備力が向上したと言っても肘の古傷も含め故障リスクが高い選手ではあるわけで、バッティングを活かすためファーストやレフトへコンバートするのも一つの選択肢であることは確かです。
総合 : 30/35
上記の通り世間的には打撃型のキャッチャーと評されていますが、私にとっては攻守で高いポテンシャルを誇るハイバリューなプロスペクト。
ただ、今オフにルール5ドラフトの対象となるはずでしたがMLBロースターには追加されておらず、やはりヤンキースからの評価は高くないようです。
選手ページ
映像集
Catcher Josh Breaux picks up his first base hit of the spring against the Phillies in Clearwater. pic.twitter.com/g0kYMa0hrO
— NYYPlayerDev (@NYYPlayerDev) March 4, 2021
🚨 BREAUX!!! 🚨@Big_Boshy ties the game with a solo home run in the 9th and sends us into extras! pic.twitter.com/E0ipDbVnoV
— Somerset Patriots (@SOMPatriots) August 26, 2021
WHAT UP, BREAUX!!!@Big_Boshy tops off a five-run inning to put us in front! pic.twitter.com/sZyfUNR5xm
— Somerset Patriots (@SOMPatriots) August 15, 2021
BREAUX NO WAY!@Big_Boshy with his first Double-A home run! pic.twitter.com/bwOpqNkTdA
— Somerset Patriots (@SOMPatriots) August 5, 2021
コメント
サンチェスの打撃成績がデビュー後2年とその後で急落下した要因って何でしょうか?
xwOBA-wOBAとSprint Speedの推移を踏まえると、「単純な打撃力の低下」以前に「足の故障等によるスピードの低下➡進塁能力の悪化」を最大の要因と考えるのが自然かもしれません。
また、2018年からシフトを敷かれる割合やフライ打球の割合が格段と上がっていたりと他にも引っ掛かる点はいくつかありますし、もちろん打撃フォームも年々変わっていますがメカニクスのことは専門外です。
まあ長々と書きましたが結局のところ私には分かりません。このブログを読んだらそんな質問に答えを出せるような能力が私に無いことなんてスグに分かるでしょ。こんなところで時間を無駄にせずにTwitterの有識者の方々にでも聞いてください。