ここまでは今年のMLBドラフトにおいてヤンキースが1巡目(全体30位)で指名したアンソニー・ボルペと戦力均衡ラウンド(全体38位)で指名した大学生左腕TJ・シッケマ、2巡目(全体67位)で指名した大学生内野手ジョシュ・スミス、そして3巡目(全体105位)で指名した大学生外野手ジェイク・サンフォードを取り上げてきましたが、今回の記事では4巡目(全体135位)で指名した大学生左腕ジェイク・アグノスについて書きたいと思います。
アンソニー・ボルペ:ヤンキース・1巡目(2019年MLBドラフト)
TJ・シッケマ:ヤンキース・戦力均衡ラウンド(2019年MLBドラフト)
ジョシュ・スミス:ヤンキース・2巡目(2019年MLBドラフト)
ジェイク・サンフォード:ヤンキース・3巡目(2019年MLBドラフト)
ヤンキース:プロスペクトランキング:1位~50位:2019年夏
ジェイク・アグノス
Jake Agnos
22歳:180㎝・93㎏:左投左打:LHP:イースト・カロライナ大学
契約金:41万1500ドル
各ランキング | 順位 |
ベースボールアメリカ | 143 |
MLB.com | 155 |
Fangraphs | 112 |
2018年にアメリカ大学代表チームに選ばれるなど一定の評価を受けていた選手で、今シーズンは防御率2.00、奪三振率13.1の好成績に加え31イニング連続無失点を達成するなどの大活躍を見せAAC(所属カンファレンス)の最優秀投手に選ばれています。
各メディアのドラフト有望株ランキングでも4巡目~5巡目クラスにランクインしておりヤンキースは評価通りの順当な順位での指名を行ったことになりますね。
小柄ながらもガッシリとした豆タンク体型の持ち主。動画のように常に力感の強い全力投球を行いますが腕の振りは小さく、その腕が上半身に隠れて打者から見にくい厄介なオーバースロー・メカニクス。投球フォームの再現性に欠けキャリアを通してコマンド&コントロールに難を見せているものの、今シーズンは2017~2018年から大きく四球を減らすことに成功。
回転数の高いフォーシームは最速96マイル、常時89~92マイルを計測。先ほど述べたような投球フォームと相まって球速のわりに高めでも空振りの奪える球。
変化球はカーブ(70マイル台後半)とチェンジアップ(80マイル台前半)の2種類を投げますがチェンジアップの評価は低く、実質的にフォーシームとカーブの2ピッチ・スローワー。カーブは高めの甘いコースに浮いてしまことが多い印象。
🔥 JAKE AGNOS 🔥
ECU lefty strikes out the side in the 1st!! #RoadToOmaha | @ECUBaseball pic.twitter.com/AYLjBdC48Q
— NCAA Baseball (@NCAACWS) 2019年6月7日
すでにプロデビューを果たしているもののパフォーマンスはイマイチ。
将来的には間違いなくリリーフ投手に落ち着くことになるでしょう。