チェイス・ヘッドリー放出

 ジャンカルロ・スタントン、大谷翔平の新チームが決定しひと段落したのも束の間、2017年ウィンターリーグがスタートし早速ヤンキースが動きました。
 

ヤンキース  ←→   パドレス

ジャバリ・ブラッシュ   チェイス・ヘッドリー
ブライアン・ミッチェル


 
 残り1年1300万ドルの契約を残しておりシーズン終了前から放出が予想されていたヘッドリーですが、あっさりと古巣パドレスへのトレードが決定。WS優勝を狙うチームのレギュラーとしては物足りない成績のヘッドリーだけでなく、ミッチェルも層の厚いヤンキース・リリーフ陣では不必要な存在でしたし、ヤンキースから見ればお得なありがたいトレードではないでしょうか。ただヘッドリーもなんだかんだ言ってWAR2.0前後を残せる選手ですし、ミッチェルもペトコパークで投げることで成績向上を見込めますけど、流石にパドレスから見たら損のような気が・・・。よっぽどミッチェルの育成に自信があるのかな?
 ブラッシュは27歳MLB通算2年の外野手で、パワーを評価されておりAAAでは毎年素晴らしい好成績を残していますが、MLBではまだ通用していません。ただ、マイナーリーグオプションがまだ残されており、ヤンキースも2018年シーズンMLBの戦力として計算に入れてないはずで、ヤンキースからすればとにかくヘッドリーを放出してペイロールの空きを作りたかっただけのトレードだったのでしょう。ブラッシュは人数合わせの形だけの移籍みたいな。
 このトレードで、ヤンキース現ロースターの来シーズン贅沢税対象チーム総年俸は約1億6500万ドルと予想されており、スタントンを獲得したにも関わらず贅沢税制限の1億9700万ドルまで3000万ドル以上の余裕が生まれています。
 今のところレギュラーが埋まっていないポジションはセカンド、サード、先発4番手であり、セカンドにはグレイバー・トーレス、サードにはミゲル・アンドゥハー、先発4番手にはチャンス・アダムスと2018年シーズン中にレギュラー定着を期待できる有望株がいますが、心もとない状態です。セカンドのトーレスはひとまず置いておいて、サードと先発4番手の補強に残りの3000万ドルを使うことになりそうで、すでにウインターリーグにおいていくつかの動きを見せており、下にまとめておきましょう。
 
 
ヤンキースの動き・噂
・キャッシュマンGMがトッド・フレイジャーの代理人と接触
・サバシアと再契約
・ロイヤルズのダニー・ダフィーをチェック
・タイガースとマイケル・フルマーのトレード交渉
・ダイヤモンドバックスとパトリック・コービンのトレード交渉
・パイレーツのゲリット・コールに興味
・FAのアレックス・カッブ
 また、オリオールズがマニー・マチャド、ブルージェイズがジョシュ・ドナルドソンをトレードするのではないかという話もあり目が離せません。