Borasが市場を見誤った結果、Marcus Stromanが安価どころか割高なディールとなりそうです。恥かかされました。
Gerrit Cole 不調(衰え?)
エースがとうとう黄昏時を迎えたかもしれません。
Coleと言えば、STの早い段階からガンガンにパワーピッチを行い開幕登板に備えるピッチャーですが、今STでの初回登板ではションベンの様な球威を披露。
SLやCTなどブレーキングボールもキレがなく、2回3失点のプチ炎上を喫しています。
個人的には下半身の踏み込みが甘い印象で、実際にエクステンションも昨シーズンから減少。
メカニクスの再調整や更なる登板で修正可能なダウンスイングなのか、単なる身体的な衰えが原因なのか、判断を下すには時期尚早ですが、後者であれば今シーズンのNYYは終わったも同然です。
春季キャンプでのFFの記録
日付 | 球数 | 球速 | スピンレイト |
2024/3/1 | 22 | 95.4 | 2368 |
2023/3/24 | 48 | 96.4 | 2440 |
2023/3/19 | 51 | 96.5 | 2438 |
2023/3/14 | 48 | 97.2 | 2478 |
2023/3/8 | 45 | 97.1 | 2455 |
2023/3/3 | 35 | 97.5 | 2449 |
2022/4/1 | 31 | 97.3 | 2485 |
2022/3/27 | 33 | 97.1 | 2448 |
2021/3/26 | 39 | 97.2 | 2497 |
2021/3/21 | 39 | 96.7 | 2590 |
2021/3/16 | 32 | 98.3 | 2652 |
2021/3/11 | 24 | 97.2 | 2622 |
2021/3/1 | 17 | 98.2 | 2592 |
Anthony Rizzo 復活?
Aaron JudgeやJuan Sotoなど実力者が好成績を残すのは当然の話ですが、脳震盪によってキャリアワーストのシーズンを過ごしたAnthony Rizzoの好調なスタートダッシュは嬉しい活躍。
オフシーズン中に脳震盪完治を診断され迎えた今STでは、アーリーカウントにてグランドスラム、そしてバットを短く持った2ストライクカウントにてHRを含む長打2本、と両方のアプローチで強打を発揮しているだけでなく、ここまで10打席に立ち1 K・3 BB。
今シーズンは125 wRC+(プロジェクション上では90パーセンタイル前後の値)ぐらい打ってくれないと2年契約の元が取れないはずですが、プロジェクション以上に可能性は高いかもしれません。
Giancarlo Stantonのアプローチ変更
リプレイスメントレベル未満への凋落、オフシーズン序盤のCashman GMからの批判を経て、筋量を減らしシェイプアップしたボディとスイングをコンパクトにした新打撃フォームを携えSTへ登場。
(彼のメカニクス変更は毎年のことですが、)これまでの高速打球でフィールドをぶち抜くスタイルとは異なり、最低現のバットパスからソリッドなコンタクトとリフトアップを意識したメカニクスといった印象で、今のところハイクオリティな打球は多くありませんが、速球に対して空振りを喫しておらず、ある程度のフィーリングは掴んでいる模様。
昨シーズンの様な体たらくが開幕から続けば、シーズン途中のリリースが濃厚な中で、パワーと柔軟性(コンタクト)のトレードオフがどのような結果をもたらすか注目です。
Giancarlo Stanton showing off his new form with a sharp single: pic.twitter.com/CqslIGBH5Q
— Bryan Hoch ⚾️ (@BryanHoch) March 1, 2024
Clayton Beeterのメカニクス改良
MLBデビューが目前に迫っているClayton Beeterですが、昨シーズンと比べメカニクスが見違えるほど良くなりました。
長いイニングを投げ抜くために負担を減らしたかったのか、それともコマンドを安定させたかったのか、どちらにせよ昨シーズンはメカニクスが縮こまっていたのですが、今STではストライドが伸び力強いメカニクスに。
昨年のSTにおいて5’3″だったエクステンションは、ST初登板にて5’6″、2nd登板にて5’9″を計測しており、当然ながらリリースポイント高は押し下げられています。
また、メカニクスの改良に伴いピッチクオリティも大幅に向上。
FFは球速とスピンレイトが共に上昇しただけでなく、HBが減少したことでより”ストレート”なピッチに。
SL(&CB)も単純に球速とスピンレイトが増え、CHの高速化と変化量増加も◎。
この感じならブルペンの強力なシークレットウェポンとなり得そうです。
球種 | 指標 | 昨季 (AAA) |
ST戦 |
FF | 球速 | 93.4 | 94.9 |
スピンレイト | 2194 | 2273 | |
SL | 球速 | 83.5 | 86.4 |
スピンレイト | 2478 | 2641 | |
CH | 球速 | 85.4 | 89.2 |
スピンレイト | 1689 | 1704 |
We got the Beet🔥
pic.twitter.com/neyXIOeAWZ— Somerset Patriots (@SOMPatriots) March 1, 2024
その他メカニクス変更諸々
ここまでのST戦にて、昨シーズンと比べメカニクスやアプローチ、体格が良化又は悪化していると感じたプレーヤーは下記の通りです。
上記にて取り上げたプレーヤーは除きます。
良化
・Clarke Schmidt
・Luke Weaver
・Nick Burdi
・Cody Morris
・Everson Pereira
・Spencer Jones
・T.J. Rumfield
Luke Weaverはメカニクスを根幹から変更し、クイックピッチを多投する技巧派投手へ変貌。これを良とすべきか否かは人によって分かれるでしょうが、私個人は良と受け取りました。ただ、昨年のメカニクスとアプローチも織り交ぜる方が効果的ではないかと。
Nick Burdiは故障後以降に取り入れたショートアームを捨て去り、故障前のメカニクスへ原点回帰。球速も回復傾向にあるようです。
Cody Morrisもメカニクスを修正し、FFのスピンレイトとIVBが向上。結果には繋がっていませんが…
悪化
・Carlos Rodon
・Chase Hampton
・Will Warren
・Oswaldo Cabrera
・Brandon Lockridge
オフシーズン中にシェイプアップしたCarlos Rodonはダメダメ。結局のところメカニクスが改善されておらず、実戦登板とライブセッションの両方で打ち込まれています。
Coleと同じくSTから飛ばすタイプのプレーヤーなので尚更心配です。
Chase Hamptonは肩回りの可動域に制限を感じさせるようなアームアクションを披露しており、個人的には良い印象を受けませんでした。
Oswaldo Cabreraは相変わらずアプローチがボロボロで、AAA開幕の可能性すら感じさせる有様。
他にもStatcastレコードを見る限り、Luis GilはFFのHBが抑えられ好印象。
Dennis Santana、Harrison Cohen、Joey Gerberには球速バンプが見受けれらます。
反対にYoendrys Gomezは全体的にピッチクオリティが劣化しており、故障さえ疑ってしまうような有様。
Ron Marinaccioも本調子とは思えません。
上述した通りOswaldo Cabreraが酷い状態なので、MiLB契約招待組の奮起を期待したいところですが、どいつもこいつも(Jeter Downs、Josh VanMeter、Kevin Smith)低調なパフォーマンスを残しており、ウェイバーでピックしたJordan Groshansも2週間で切られました。
コメント
Mosqueda、どのような投手ですか
奪三振多いので気になります。
新たに加入したばかりのプレーヤーなので私も詳しいプロファイルは知りませんが、昨シーズンからSLとCUに改良を加えているようなので、それがハマっているのかもしれません。
NYY関係のプレーヤーだとStephen Tarpleyが近しいかなと。