ニック・ソラック:ヤンキース・プロスペクト


ニック・ソラック
22歳/180㎝・79㎏/右投右打/セカンド/AA
2016年ドラフト2位(全体62位)
MLB.comプロスペクトランキングチーム内・8位

Hitting   :  35/50
Power  :  35/40
Run          :  55/55
Arm     :  40/40
Fielding  :  40/45
総合    :  35/45
 
 身長180㎝体重約80㎏と小柄で、チームメイトに初めて会った際にボールボーイと間違えられたほどです。
 ドラフト前は強豪ルイビル大学でフレッシュマンからレギュラーとしてプレイ、強豪校だけにチームメイトにはコリー・レイ、ブレンダン・マッケイ、カイル・ファンクハウザー、ザック・バーディなど多数の有望株が居ました。
 その中でドラフト前の大学野球2016年シーズンではチームのキャプテンに選ばれ最初の22試合で打率455を記録するも、手首への死球で1ヶ月離脱するアクシデントがあり、復帰後の成績もイマイチで評価を下げてしまい、ヤンキースが2巡目で指名(1巡目のラザフォードの契約金捻出の意味合いが強く、前評判はもっと下だった)されています。

 打撃フォームは理想的でバッティングコントロール&選球眼共に優れており、大学時代は通算で四球>三振を記録、プロ入り後も四球率は二桁を超えています。上のヒートマップを見ても分かるように逆方向へ打つのが得意で、今年はライト方向にホームランを6発放つなど逆方向にパワーを発揮できるのは魅力でしょう。ただスウィング軌道はフラットでボールの下を叩いてしまうことが多くゴロが多いのが難点。
 スウィングスピードは体格のわりに悪くなく、今季は13本塁打を記録するなど長打力を発揮していますが、先ほど述べたようにゴロが多いため、もっと上のクラスで同じように打てるかは微妙。
 右打者なだけに左打者を得意としており、将来プラトーンとして期待できます。
 大学では1・2年時に外野でプレーしたのち、2016年にセカンドにコンバートされたばかり。まだまだ経験が少ないもののミスは少なく堅実なプレーをしますが、守備範囲は平均以下の印象で、肩もショート&サードでは厳しいレべル。セカンド守備全体で言うと、AAレベルでは良いかもしれませんが、MLBでは平均以下となるでしょう。大学で外野を守っていたこともありレフトへのコンバートもありえます。

((足の速さ、走塁センスは共に平均より少し上だったような気がする))
(( ルイビル大でキャプテンを務めたこともあり、メイクアップの評判もいい))

 全体的に見ると元ヤンキースのロブ・レフスナイダーにそっくりの選手。レフスナイダーは打撃、守備ともにMLBで通用していませんけど、今のところ彼もハイフロアーではありますがポテンシャルはMLBの控えクラスでしょう。
 来年はAAスタート、デビューするなら2019年。2019年でカストロの契約が切れますが果たして。