将来のMLB最速投手候補たち:パート8


「将来のMLB最速投手候補たち」の記事をこのページにまとめていきます。    とりあえず今オフ中にパート10まで投稿する予定。   ...

WARとWAAの根本的なコンセプトの違いを理解していない人間は総合指標について一切語るべきではありませんね。自ら無知を晒すだけなので。



ハーリン・スザーナ

Jarlin Susana:18歳(2004年3月生)
RHP:ナショナルズ傘下(Aクラス)
198cm・106kg
最高球速:103マイル

本来は2021年1月にインターナショナルFAの権利を得ていたものの、思うようなボーナスを得られず契約保留。そして、ヤンキースがロデリック・アリアスを獲得した翌2022年クラスにて、同クラスNo.1ピッチャーとしてパドレスと170万ドルで契約締結。

プロ入り前16歳の時点で最速99マイルを記録する早熟なピッチャーですが、2022年の春季キャンプで101マイルを計測。さらに、フアン・ソトとのトレードでナショナルズ傘下に移ると、レシングルAデビュー戦にて103マイルを叩き出しています。

私が知る限り18歳での公式戦103マイル計測は史上最年少記録であり、103マイル計測がその1度だけではないことにも留意。



トラビス・シコラ

Travis Sykora :18歳(2004年4月生)
RHP:ラウンドロック高(4年生、テキサス州)
198cm・100kg
最高球速:101マイル

昨年のPerfect Game All-American Classicにて100マイルを連発し話題となった2023年ドラフト高校生最速ピッチャー。

非常にアスリート意識が高いプレーヤーのようで、今シーズンの目標の1つとして103マイル到達を挙げています。

ぎこちなく見えるドライブ型の投球フォームや高校生の中で高齢である点は不安要素ですが、取り敢えずドラフト1巡目後半での指名が見込まれていますね。



ブロディ・ブレヒト

Brody Brecht:20歳(2002年9月生)
RHP:アイオワ大学(2年生)
193cm・92kg
最高球速:102マイル

名門アイオワ大学にてピッチャー&ワイドレシーバーの二刀流を務める非常に稀なアスリート。

高校時代は最速97マイルを計測しアイオワ州No.1ドラフト候補生と評されていましたが、アメフトでも高い評価を受けていたため進学。

大学1年目の昨年はリリーフとして起用を受け、制球難に苦しみ22.2イニングで25与四球を記録したものの、最速102マイルを計測。上記ツイートのようにスライダーとカーブのクオリティも一級品でした。

また、今シーズンの初登板では先発起用を受けると、100マイルを計測したうえに制球面も急成長を見せ、5回・10奪三振・無四球の快投。

ワイドレシーバーも務めているためかボディはビルドアップの余地を残しており、将来的な野球専念による球速アップの期待大。

現時点では2024年MLBドラフト1巡目前半での指名が見込まれています。



コール・フランクリン

Kohl Franklin:23歳(1999年9月生)
RHP:カブス傘下(A+クラス)
198cm・106kg
最高球速:101マイル

2018年ドラフト6巡目指名を受け高卒でプロ入り。

2020年のシーズン中止に加え2021年は脇腹の故障により全休。丸々2シーズンを棒に振ったものの、昨シーズンは春季キャンプから100マイル弱を連発し、インシーズンでは101マイルに到達。

4.94 FIP、5.3 BB/9などのスタッツを見る限り先発投手としてはノーチャンでしょうが、長身痩躯のボディやリリーフ転向による球速バンプの可能性を考えると、年齢以上のポテンシャルを感じざる負えません。



エリク・スワン

Eriq Swan:21歳(2001年10月生)
RHP:ミドル・テネシー州立大学(3年生)
198cm・102kg
最高球速:102マイル

ブルスダー・グラテロルを彷彿させる野手登板のようなメカニクスから常時90マイル台終盤・最速102マイルを計測。

ただ、球速と体格以外に大きな魅力はなく、上位カンファレンスUーUSAの弱小校ミドル・テネシー州立大にて昨シーズンは防御率7点台を記録。

今シーズンも初登板にて早速100マイルを計測するも4回・6失点と炎上。

ドラフトでも上位指名は見込めないでしょう。