ヤンキース:プロスペクト・リポート:第2回(2021/5/7)


 2017から当ブログで書いているヤンキースのプロスペクト紹介・レポートのまとめページになります。名前がその選手の記事へのリンクとなっています。今後も順次更新予定。 ...
2021年シーズン開幕前時点におけるニューヨーク・ヤンキースのプロスペクトランキングTOP50を簡易的に作成。
2021年版の「ヤンキース:プロスペクト・リポート」を開始。 ルイス・メディーナ、 ジェイソン・ドミンゲス、 ヘイデン・ウェズネスキ、 ブレイデン・ブリスト

とうとう1か月遅れでマイナーリーグも開幕。

そのマイナーリーグでもMLBと同様にStatcastの整備が進んでいるのですが(とは言っても導入済みのチームはごく一部)、今年からは何とBaseball Savant上でマイナーリーグのStatcastのデータを閲覧することが可能となりました。

ヤンキース傘下では今のところA-クラスのTampa Tarponsは導入済み、AAクラスのSomerset Patriotsでは未導入であることを確認していますが、当ブログのプロスペクト記事でもStatcastのデータをバンバン活用していこうかと思います。



AAA

クリス・ギッテンズ

春季キャンプで3本塁打、OPS1.248と大活躍を見てたギッテンズがAAAの開幕戦からマルチヒットを記録。4月の打撃練習では打球初速度118マイルのHRを放つなどスタントンやジャッジに勝るとも劣らないパワーの持ち主なだけに、AAAのピッチャー相手にパワー負けするとは思えません。

MLBでは昨シーズンから引き続きマイク・フォードが結果を残せておらず、ルーク・ボイトの復帰に合わせAAAに降格することは既定路線ですが、AAAでのギッテンズとフォードには熾烈な争いを期待したいところ。


AA

ルイス・ヒル

AA開幕戦の先発を務めたのはトッププロスペクトのルイス・ヒル。変化球こそパッとしなかったもののフォーシームを高低に投げ分け相手打者を圧倒し、終わってみれば63球を投げ3.2回無失点・被安打2・奪三振6・与四球1の好投でした。

例年コマンドは不安定なものの各球種の質自体は一級品なだけに、今回の登板で見せたコマンドを今後も維持できれば、最低でもMLBでは勝ちパターンのリリーフとして使えることでしょう。

ロン・マリナチオ

上記のヒルの後を継ぎ登板したマリナチオがヒル以上の圧倒的なピッチングを見せ、3.1回・無安打無失点・奪三振7・与四球2を記録。コマンドこそ不安手だったもののスライダーはプラスと思わせるようなナスティーな変化を見せ、チェンジアップは高めに浮く場面も多かったものの変化量は非常に大きく空振りを量産。

正直なところ2019年にAクラスで投げていた時にどんなピッチャーだったか記憶はほとんどないのですが、本人曰く今年に入り各球種の平均球速が2~3マイルも上昇しているとのこと。

(イタリア語系の名前なのでマリチアノで発音が合っているかは自信なし)

スティーブン・ライディングス

今年の1月にマイナーリーグFAにて獲得したライディングスがAAにてヤンキース傘下デビュー。

ヤンキース傘下イチの身長203㎝を誇る巨漢ですが、今年のマイナーキャンプにて最速100~101マイルを計測していたとのこと。今回の登板でも最速98マイルを計測し1回を無失点で抑えましたが、ヤンキースは思わぬ掘り出し物を拾ったのかもしれません。


A+

ルイス・メディーナ

ウインターリーグで圧倒的なパフォーマンスを見せるも春季キャンプにて制球難に苦しんだメディーナはA+の開幕戦で先発。4.0回・67球・無失点・被安打1・奪三振8・与四死球3の好投を見せました。

普段はフォーシームのコマンドに苦しむも変化球は安定することが多いのですが、今回の登板は反対に変化球がコースに決まらなかったものの高めのフォーシームで打者を圧倒。ヒルと同様にこの程度のコマンドを維持すれば、高い奪三振率を誇るリリーフ投手として期待できそう。

ブランドン・ロックリッジ

ヤンキース傘下No.1の外野守備と走塁を誇るロックリッジですが、5日の試合で二塁打と三塁打を含む4安打を記録。二塁打到達タイムで7.9秒を計測するなどスピードは健在。

基本的に好不調の波が大きく固め打ちするタイプとは言え、開幕3試合で無安打に終わった2019年シーズンと比べ幸先いいスタートを切ったことは確かですね。


A-

トレバー・ハウバー

2020年ドラフト3巡目指名のハウバーはA-クラスにてプロデビューを果たしたわけですが、開幕戦で6打席・3安打(2本塁打)・2四球、開幕2戦目で6打席・2安打(1本塁打)・3四球と驚異的な数字を残しました。5安打中4安打が打球初速度100マイルを超えるなど内容も優秀でしたが、開幕戦の2本塁打はどちらも打球角度が40°を超える打球だったことも印象的。

また、開幕2戦目で放った犠牲フライも球初速度99.5マイル、飛距離109.7mと長打級の当りでした。

オースティン・ウェルズ

3巡目指名のハウバーほどではなかったものの1巡目指名のウェルズも2試合の合計で12打席・4安打(二塁打1本&本塁打1本)・3四球と活躍。

昨年のドラフトでのヤンキースの指名は負け組と酷評されていたわけですが、ドラフト外も含めて今のところは順調そのもの。

アンソニー・ボルピ

マイナーの春季キャンプで素晴らしいパフォーマンスを披露していたとのことですが、開幕戦から1番SSとして器用されると6打席・2安打(二塁打&三塁打)・3四球と・2盗塁と大活躍。

小柄なため高校時代からパワー面のポテンシャルに疑問符が付けられていた選手ですが、この4月に20歳になったばかりにも関わらずウェルズやハウバーと同程度の打球初速度を計測しています。

ジェイク・サンフォード

2019年ドラフト4巡目指名のサンフォードは開幕戦で4安打、2戦目で2安打を記録。ヒットは全て単打だったものの、打球初速度において最速108.5マイルを計測するなど最大の武器であるパワーの片鱗見せています。

プロ1年目の2019年シーズンは低打率(.238)と三振過多(32.5%)に苦しんだだけに、2試合を無三振で終えた点も好印象。

トレバー・ホロウェイ

昨年のドラフト外で獲得した大卒のホロウェイがプロデビュー戦で2.1回・失点2・被安打1・奪三振6・与四球2を記録。

2.1回で6奪三振に目が行きますが、個人的にはStatcastの内容が印象的。シンカーはスピンレイト2700rpmを計測し変化成分も上々。スライダーは最高で3000rpmを超え、18球中バットに当てられたのはたった1球のみ。

2失点こそ喫したものの唯一の被安打(二塁打)もクリーンヒットとは程遠いようなもので運が悪かったと言ってもいいかと。

マット・サウアー

2019年4月にトミー・ジョン手術を受けて以来の実戦登板がA-クラス開幕戦先発となりましたが、3.1回無失点・被安打1・奪三振6・与四球3と期待以上の好投。

速球は最速95.6マイルを計測しカーブとスライダーのクオリティも上々の仕上がりで、故障以前よりも年齢を重ね成長しているようで一安心。

アンドレス・カパ-ロ

2019年に若干20歳ながらショートシーズンにて平均以上の成績を残していたカパーロが開幕2戦目で二塁打2本を含む4安打を記録。

また、4安打中2本が打球初速度110マイルを超えるなどパワー面の成長を感じさせます。