2019年アカデミー賞予想:10月上旬編

ここまで各国映画祭やハリウッドの劇場で公開された作品のレビューから来年2019年の2月に行われるアカデミー賞(オスカー)の予想をまとめました。

まだ映画祭や劇場で公開されていない作品は省いています

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作品賞

1位:Roma(ローマ)
4位:女王陛下のお気に入り(The Favourite)
5位:BlacKkKlansman(ブラッククランズマン)
大穴:Green Book(グリーン・ブック)
 
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞(作品賞)を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督作「Roma」が候補作の中で最も高い評価を受けており最有力としました。ただ、スペイン語作品であることやネットフリックス作品であることはマイナスポイント
 
配給会社を考えると2位~4位も1位とは接戦。5位の「BlacKkKlansman」は公開日が早かったことが大きなマイナス。トロント国際映画祭で観客賞(作品賞)を受賞した「Green Book」の評価が急上昇しており注目。ただ、コメディ作品であることはアカデミー賞では不利で、「First Man」と同じユニバーサルの作品なので大穴扱いに。
 
まだ未公開の作品だとアダム・マッケイ監督の「Vice」が1番期待されています。
 

監督賞

1位:アルフォンソ・キュアロン(Roma)
2位:ブラッドリー・クーパー(アリー/ スター誕生)
3位:スパイク・リー(BlacKkKlansman)
4位:デミアン・チャゼル(ファースト・マン)
5位:ヨルゴス・ランティモス(女王陛下のお気に入り)
大穴:ライアン・クルーガー(ブラックパンサー)

大体作品賞と同じような結果になる監督賞ですが、1位と4位は既に受賞経験があることがマイナスかも。実は監督賞のノミネート経験がないスパイク・リーには期待。


主演男優賞

1位:ブラッドリー・クーパー(アリー/ スター誕生)
2位:ヴィゴ・モーテンセン(Green Book)
3位:ライアン・ゴズリング(ファースト・マン)
4位:ウィレム・デフォー(At Eternity’s Gate)
5位:ロバート・レッドフォード(The Old Man and the Gun)
大穴:ラミ・マレック(ボヘミアン・ラプソディ
 
2013~2015年に3回連続で同賞ノミネートを果たしたブラッドリー・クーパーが最有力候補とみなされています。対抗は同賞ノミネート2回のモーテンセンとゴズリング。

去年の助演男優賞でサム・ロックウェルに敗れたウィレム・デフォーもゴッホの伝記映画「At Eternity’s Gate」で演技を高く評価されています。ただ、作品自体の評価が主演男優賞を受賞するにはちょっと低すぎるかな。
 
今作品で引退を発表した(その後復帰をほのめかした)ロバート・レッドフォードが1973年以来のノミネートを果たすかも注目。
 
また、未公開作品の中には「Vice」主演のクリスチャン・ベイルというラスボスが控えています。
 


主演女優賞

1位:グレン・ローズ(The Wife)
2位:レディー・ガガ(アリー/ スター誕生)
3位:オリビア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
4位:メリサ・マッカーシー(Can You Ever Forgive Me?)
5位:ヴィオラ・デイビス(Widows)
大穴:Yalitza Aparicio(Roma)
 
アカデミー賞に6回もノミネートされたにもかかわらず受賞経験がない大女優グレン・ローズが各メディアから絶賛を受けており本命に。ただ、アカデミー賞で好まれるような派手な演技ではない模様。
 
映画ファン以外にはレディー・ガガが圧倒的な注目を受けそう。歌手では「ドリーム・ガールズ」でジェニファー・ハドソンが助演女優賞を獲った例があります。
 
3位のオリビア・コールマンはヴェネチア映画祭で女優賞を受賞しましたが助演女優賞に回る可能性も。
 
Romaで主演したメキシコ人女優のYalitza Aparicioも高い評価を受けましたが知名度が低すぎ。
 

助演男優賞

1位:マハーシャラ・アリ(Green Book)
2位:ティモシー・シャラメ(Beautiful Boy)
3位:サム・エリオット(アリー/ スター誕生)
4位:リチャード・E・グラント(Can You Ever Forgive Me?)
5位:ダニエル・カルーヤ(Widows)
大穴:マイケル・B・ジョーダン(ブラックパンサー)

本命不在の混戦。「Moonlight」で同賞を受賞したアリ、今大人気のシャラメ、大ベテランのエリオットとグラントなど誰が受賞するか全く予想がつきません。逆に言えばこれといった大本命が不在の微妙なレース。

また、未公開作品では「Vice」のサム・ロックウェルとリチャード・カレルが控えています。


助演女優賞

1位:レジーナ・キング(If Beale Street Could Talk)
2位:クレア・フォイ(ファースト・マン)
3位:エマ・ストーン(女王陛下のお気に入り)
4位:ニコール・キッドマン(Boy Erased)
5位:レイチェル・ワイズ(女王陛下のお気に入り)
大穴:ミシェル・ヨー(クレイジー・リッリ・アジアンズ)
 
飛び抜けた存在こそいないものの今のところはキングとフォイの2択。また同じようなことを言いますが「Vice」に出演しているエイミー・アダムスが一気に抜き去っていく可能性も。


 
まあ結局のところどの賞も「Vice」の評価次第。