トロイ・トゥロウィツキがヤンキースと契約合意!

ヤンキースの2018~19年オフ補強&放出予想


去年の12月に(バイアウトを含めて)2年3800万ドルの契約を残しながらもブルージェイズからリリースされていたトロイ・トゥロウィツキがヤンキースと契約合意(契約締結は身体検査通過後)に達したようです。ヤンキースが支払うのはMLB最低年俸のたった55万5000ドルなので非常に低リスクな補強となっています。

トゥロウィツキとヤンキースの繋がりは意外にも長く、トゥロウィツキは子供時代デレク・ジーター(とノマー・ガルシアパーラ)の大ファン。ヤンキースも2010年オフにデレク・ジーターとのFA交渉がもめた際、当時ロッキーズに在籍していたトゥロウィツキのトレードによる獲得をBプランとして挙げていたようです。


故障こそ多かったものの2016年まではショートとして攻守で好成績を残していましたが、2017年は2度のDL入りにより出場はたったの66試合(成績もリプレイスメントレベル)。2018年に至っては春季キャンプ中に右足首の外骨腫が発覚し手術によってシーズン全休となっています。

今のところの起用法予想はディディ・グレゴリウス復帰までのショートのレギュラー。しかし、ヤンキースはマニー・マチャドを狙っており、このトゥロウィツキ獲得がマチャド獲得という可能性を排除したというわけではありません。トゥロウィツキが2019年シーズンも普通のレギュラークラスの成績を残せる可能性は低いでしょうが、ヤンキースから見ればこれほどの実績がある34歳のショートをマチャド獲得失敗の保険として最低年俸で獲得できたのは文句なしの補強。

もしマチャド獲得に失敗したとしても、ヤンキースには後半戦途中に復帰予定のグレゴリウスがいるのでトゥロウィツキは前半戦にある程度の成績を残してくれれば十分。2020年以降においてもグレゴリウスと契約延長すればいいだけです。トゥロウィツキにショートを守る運動能力が残っていなくとも、現ヤンキースにはショートを守ることが出来るグレイバー・トレースというバックアップもいます。

もしマチャドの獲得に成功したとしてもトゥロウィツキを控えに回せばいいだけ。最悪の場合はリリースという選択肢もありますが、どうせ最低年俸なのでリリースのリスクはほとんどなし。場合によってはミゲル・アンドゥハーをトレードの駒とすることもできますね。

この補強のマイナスポイントはトゥロウィツキのためにロースターを一つ潰さないといけないことぐらいでしょう。

現ヤンキースの内野ロースター

1B:ルーク・ボイト(or グレッグ・バード)
2B:グレイバー・トレース
3B:ミゲル・アンドゥハー
SS:トロイ・トゥロウィツキ

控え:タイラー・ウェイド or ハンサー・アルベルト