いつもヤンキースのプロスペクトを1人ずつ紹介させてもらっているのですが、20歳未満かつルーキーリーグなどに所属しているマイナーな選手は情報量が少なく試合中継がないので1人に1記事書くのは厳しいところ。ということで今回の記事では20歳未満のマイナーなプロスペクトを何人かまとめてご紹介したいと思います。
(表記年齢は2019年4月時点)
エゼキエル・デュラン
19歳11ヵ月:右投右打:180cm・84kg:2B:ドミニカ
2017年国際FA(契約金1万ドル)
MiLB.com選手ページ:Fangraphs選手ページ
2017年に18歳で契約した選手で契約金から当時は全く評価されていなかったことが分かります。
2017年シーズン終了後にドミニカリーグや春季キャンプで若干18歳ながら打球初速度109~112マイルを記録しFangraphsのKiley McDanielに取り上げられてことで知名度がアップ。2018年の大ブレイク候補と期待されていました。しかし、ルーキーリーグでは53試合でOPS.562に終わり評価がまた急降下しています。
打球初速度から分かるようにパワーのポテンシャルは一級品。フライの多いプルヒッターなのでHRの数は期待できそう。コンタクトと選球眼に難を見せていることが低成績につながっているわけですが、まだ私はブレイクできると信じています。
スピードとセカンド守備は平均レベルの評価を受けていますが、肩が弱いのでセカンドでダメならレフト、最悪の場合はファーストへコンバートされることになるでしょう。
アンソニー・ガルシア
18歳6ヵ月:右投両打:198cm・106kg:RF:ドミニカ
2017年国際FA(契約金45万ドル)
MiLB.com選手ページ:Fangraphs選手ページ
2017年の国際FA市場において第28位(ベースボール・アメリカ)にランクインしていたプロスペクト。2018年にルーキーリーグでプロデビューを果たしています。
身長198㎝の両打ちという非常に珍しいタイプのプロスペクトで、巨体から容易に想像がつくように一番の武器はパワー。GCLで44試合プレーして10本塁打、ISO.269と頭一つ打抜けた長打力を披露しています。ヤンキース傘下でパワーのポテンシャルNo.1はデルミス・ガルシアだと言われてきましたがこのガルシアの方が上かもしれませんね。
典型的なプルヒッターであり右利きながら左打席でもパワーを発揮しているようですが、上のデュランと同じくコンタクト&選球眼の完成度は低く三振率は41.7%。打撃フォームは右左ともバット軌道が長くまだまだ未熟ですがどちらかといえば右打席の方が上。コンタクトに関しては同じ巨体のアーロン・ジャッジを育て上げたヤンキース指導陣を信じるしかほかありません。(ちなみにジャッジは201㎝・122㎏。どちらかといえば身長198㎝・体重111㎏のジャンカルロ・スタントンの体格に近い選手ですね。)
巨体ですが身体能力は高くスピードと肩の評価は平均レベル。普通ならファーストを守るサイズですが外野に留まれるチャンスもありそう。
Been meaning to tweet this for a few days, but here’s #Yankees prospect Anthony Garcia, one of my favorite prospects from last week’s GCL swing. pic.twitter.com/4GGt3WZrZr
— Josh Norris (@jnorris427) 2018年7月28日
ヨエンドリス・ゴメス
19歳6ヵ月:右投:190cm・85kg:先発投手:ベネズエラ
2016年国際FA(契約金5万ドル)
MiLB.com選手ページ:Fangraphs選手ページ
(Yoendrys Gomezという名前ですがYoendrysの正式な読みは不明。とりあえずヨエンドリスにしました)
2016年にたった5万ドルで契約した選手ですが、DSLとGCLにおいて2017年から2018年にかけて成績が大きく向上。2019年のブレイクが期待される投手です。
最速96マイル、平均90マイル代前半の速球と落差の大きなカーブ(70マイル台後半)はどちらも平均以上のポテンシャルを秘めたピッチ。80マイル台中盤のチェンジアップも上のとは別の試合の動画で良い変化を見せていました。
リリース前に左足が大きく浮く独特なフォームは気になりますが、コマンドの評価は悪くなく先発投手として期待できそう。
2019年は拡張春季キャンプに参加してA-クラスで開幕を迎えるんじゃないでしょうか。
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