オズワルド・カブレラがMLB昇格へ

たった数週間でMLB最強から最弱まで歴史的転落を遂げた負け犬ヤンキースがとうとうプロスペクトに縋る時が来ました。

沈みゆくボロ船に担ぎ出されるのは確変タイムを終えたばかりのエステバン・フロリアル。

そして、これがMLB初昇格となるオズワルド・カブレラです。パッパラ～。

上記の2人が昇格するということは、裏を返せばアクティブ・ロースターから野手が2人外れることになるわけですが、本記事執筆時点で誰か不明。

有力候補としては、まず右親指の故障により3試合連続で欠場しているDJ・ラメイヒュー。3試合連続欠場とは言え実際はオールスター前から痛めているとのことで、中途半端な起用を続けるよりポストシーズンを見据え完治を目指す方が得策。欠場前には大きくパフォーマンスも落としていたので。

まあ、今日の試合終了直後にブーンは「次の動きはラメイヒュー関係ないよ」などと言ってましたけど、数時間で事態が急変することなんてよくありますもんね。

そうなるとラメイヒューの代替がカブレラとなり、フロリアルと入れ替わるあと1人は外野手で決まりですが、有力なのはマイナーリーグ・オプションを1つ残しているミゲル・アンドゥハーかティム・ロカストロ。どちらもロクでもありませんが、センターを守ることができるロカストの方が優先度は高。

また、29打席連続無安打継続中のマーウィン・ゴンザレスをゴミ箱に放り込むのも1つの手ですが、内外野のデプスを考量するとラメイヒュー故障者リスト入りとセットでそのムーブをかます可能性は小。

他に誰か野手がスぺった可能性もありますが、やっぱりラメイヒュー故障者リスト入りとアンドゥハー降格が現実的ではないでしょうか。

（クレイ・ホームズ故障者リスト入りの穴を野手で埋める可能性もないでしょう。）

どうせこの記事をアップした数時間後にはロースタームーブ決まってんだけど。

野手（13人）

捕手
　ホセ・トレビーノ
　カイル・ヒガシオカ

内野手
　アンソニー・リゾー
　DJ・ラメイヒュー　⇐　オズワルド・カブレラ？
　グレイバー・トーレス
　ジョシュ・ドナルドソン
　アイザイア・カイナー＝ファレファ
　マーウィン・ゴンザレス

外野手
　アーロン・ジャッジ
　アンドリュー・ベニテンディ
　アーロン・ヒックス
　ミゲル・アンドゥハー　⇐　エステバン・フロリアル？
　ティム・ロカストロ

オズワルド・カブレラ：ヤンキース・プロスペクト

2021年シーズンに大きな成長を遂げたヤンキースの内野手有望株オズワルド・カブレラについて。

mlb-info.com

2021-10-31 22:06

オズワルド・カブレラの詳しいプロフィールについては開幕前に上記記事をアップ済みなので割愛しますが、今シーズンの動向を簡単に。

MLB定着を期待される存在ながらも春季キャンプでインパクトを残せず、昨シーズン最終盤にプレーしたAAAで開幕を迎えましたが低調なパフォーマンスが続き、22試合でOPS.593を残したまま肩を痛め約2か月間故障者リスト入り。

しかしながら、下位階級でのリハビリ出場を経て7月中旬にAAAへ復帰すると最大の課題であったアプローチ面に進歩が見られ、復帰後から今日まで25試合でOPS1.040の大活躍。守備においても故障の影響を感じさせないプレーを見せ、傘下最高級の守備成績を残しています。

今回の昇格でカブレラがMLBに留まるのはラメイヒューが健康体を取り戻すまでの短期間でしょうが、今回のような状況でオズワルド・ペラザのサービスタイムを消費することは得策でなく、ユーティリティ性とAAAでの勢いでペラザを上回るカブレラをセレクトした点は好印象。

ただ、気を付けなければならないのは、バッティングが向上したと言ってもあくまで左打席だけの話であり、右打席は依然として到底MLBで通用するようなレベルではないということ。これからヤンキースは右の先発投手との対戦が続きますが、徹底したプラトーン起用を行うべきでしょうね。これはフロリアルにも言えることですが。

ラメイヒューの故障によってドナルドソンに長らくDH起用休養を与えられていないので、3Bカブレラ、SSカイナー＝ファレファ、DHドナルドソンみたいな配置になるのでは？

MLB最高級のサード守備を誇るカイナー＝ファレファを一時的にサードへ戻すのもアリですけど。