ヤンキース:プロスペクトランキング:トップ100:2021年夏版



86位~100位 31位~40位
71位~85位 21位~30位
56位~70位 11位~20位
41位~55位 1位~10位

70位:ドニー・サンズ

25歳1か月:188m・86kg:右投右打:キャッチャー
AA:アメリカ:2015年ドラフト8巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

Hit Power Run Arm Field
30/35 35/40 30/30 40/40 35/35

ドラフト後に内野手からキャッチャーへコンバートされたレアなプロスペクトで、打撃力も守備力も平気未満のため私は良くてもAAA止まりかなと思っていましたが、今季はAAにてホームランを量産。キャリアハイの4本塁打(2017年)をあっさりと更新し前半戦中に二桁へ到達しています。

それでも第3の捕手が天井かと・・・。

69位:ザック・グリーン

24歳10か月:185cm・97㎏:右投リリーフ
AA:アメリカ:2019年ドラフト8巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

FB SL CB CH Cmd
45/50 40/50 25/30 35/35
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
95~96 92~93 low-80

90マイル台前半のフォーシームはスピンレイト2500rpmと質が高く、投球フォームも踏み込みが大きくリリースポイントが打者に近いため球速以上の威力を発揮。スライダーも一貫に欠けるものの変化量は大。

左打者ならまだしもA+やAAクラスの右打者では最早グリーン相手には手も足も出ず。K%や被打率、被OPS、WHIPがマイナー全体でも上位に入るほどの好成績の残していますが、スライダーの精度が向上すれば次のジョナサン・ホルダーとなれるであろう素材。

68位:タイラー・ハードマン

22歳6か月:190cm・92㎏:右投右打:ファースト
FCL?:アメリカ:2021年ドラフト5巡目
選手ページ:Baseball Reference

Hit Power Run Arm Field
25/40 50/60 35/35 ?/45 30/40

名門オクラホマ大学でプレーするも結果は残せず大学3年生として迎えた昨年のドラフトでも当然のことながら指名漏れとなり4年へ進学。すると、打撃成績が一気に向上し所属するビッグ12・カンファレンスの首位打者に輝きました。

守備走塁での貢献はほとんど期待できませんが、打球初速度112マイルを計測したパワーはプラス以上のツールで、バットコントロールや選球眼の評価も上々。

※既にヤンキースと契約済み

67位:ヘスス・ロドリゲス

19歳2か月:178m・82kg:右投右打:キャッチャー
DSL:ベネズエラ:2018年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

Hit Power Run Arm Field
20/35 25/50

豆タンク体型から繰り出されるバットスピードへ平均超で、上記動画では打球初速度104マイルを計測。2019年DSLにて限られた出場機会の中で好成績を残しており、今季もDSLで開幕を迎えていますがFCLへの早期昇格を期待。

守備と走塁は未知数ですが2019年と今シーズンの守備成績は至って普通。

66位:オシエル・ロドリゲス

19歳7か月:188cm・95㎏:右投先発
FCL:キューバ:2018年国際FA(契約金60万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

FB SL CB CH FS Cmd
35/50 35/45 ? ? ? 25/45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel  FS/vel
97 88~89 ? ? ? ?

15歳で最速96マイルを計測するも2019年シーズンは唐突に球速が低下。今年の投球映像を見る限り未だに2018年頃の球威は復活していないようで、FCLにおける登板成績も散々な内容。

球速低下に加え故障リスクの塊のような投球フォームも大きな懸念材料ですが、スライダー・カーブ・チェンジアップ・スプリッターの4種の変化球をこの若さで投げ分けコマンドの評価も上々なだけに、先発投手として期待したい素材ですが・・・。

65位:ライムフェル・サリーナス

20歳6か月:183m・79kg:右投右打:センター
FCL:ベネズエラ:2017年国際FA(契約金185万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

Hit Power Run Arm Field
20/35 25/45 45/55 ?/50 20/45

かつては5ツールのポテンシャルを高く評価され各媒体の球団内プロスペクトランキングにて20~30位程度にランクインしていた時期もありますが、昨オフに参加したベネズエラWLで低成績に終わると今シーズンはFCLにおいてもダメダメ。

64位:JP・シアーズ

25歳4か月:193cm・102㎏:左投先発
AA:アメリカ:2017年ドラフト11巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

FB SL CB CH Cmd
45/45 40/40 35/35 40/45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
97 93 82 85~86

各球種において平均以上と自信を持って言えるようなピッチは皆無で変則的なショートアーム気味のスリークォーター・スロットにより対戦打者を翻弄する技巧派でしたが、今シーズンはコロナ休止前から数マイル球速が向上し最速97マイル・平均93マイル前後を計測。当然のことながら投球内容も向上しています。

まあ、近い将来MLBに到達するとしてもヤンキース所属選手としてではないでしょう。

63位:ブレニー・エスカニーノ

18歳6か月:175m・65kg:右投両打:セカンド
DSL:ドミニカ:2019年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

Hit Power Run Arm Field
20/40 20/30 ?/50 ?/50 20/55

J.P・ファイアレイゼンとのトレードでブリュワーズから獲得した小兵。

数少ないプレー映像から判断する限り身体能力が高く守備走塁は平均以上のポテンシャルがありそうですが、小柄な体格を考えるとバッティング面は期待薄かと。ただ、DSLで実戦デビューを果たすとリードオフマンとして起用され長打を連発中。

62位:エンヘル・カステリャーノ

18歳7か月:183m・86kg:右投左打:サード
DSL:ドミニカ:2019年国際FA(契約金37万7500ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

Hit Power Run Arm Field
20/35 25/55 ?/40 ?/55 ?/40

ヤンキースとの契約前に若干16歳で打球初速度108マイルを計測したパワーは平均超のポテンシャル。柔軟性に欠けるスイングは懸念材料ですが契約当初から実戦におけるパフォーマンスの評判は良く、今シーズンはDSLでプロデビューを果たすと上々のスタートを切りました。

守備走塁では肩が平均以上とのことですが、瞬発力やスピードに乏しく期待度は薄。

61位:ジェイソン・ジャンク

25歳5か月:185cm・80㎏:右投先発
AA:アメリカ:2017年ドラフト22巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

FB SL CB CH Cmd
50/50 45/45 45/45 30/30 45/50
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
97 93~95 84~85 81~82 high-80

2019年シーズンは目も当てられないような低成績に終わりコロナ休止期間中にリリースを受けフェイドアウトしてもおかしくありませんでしたが、今シーズンはAAで別人のようなピッチングを披露し投球成績はクラス全体でもトップクラス。

平均94マイルのフォーシーム、平均レベルのスライダーとスラーブをコマンド良く投げ込み先発適正は〇。AAAクラス以上での成功は精度の低いチェンジアップがカギを握るはずですが、対左打者との対戦時はチェンジアップの代りにスラーブを多投中。

60位:デニー・ラロンド

19歳1か月:188cm・81㎏:右投先発
FCL:ドミニカ:2018年国際FA(契約金55万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

FB SL CB CH Cmd
35/50 30/45 25/35 20/40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
94 90~91 mid-70

身体能力が高くアスレチックなピッチャーで、その身体能力とスレンダーかつ筋肉質な体型はルイス・メディーナを彷彿。

16歳で最速94マイル、平均90マイル前後を計測していたフォーシームが2021年シーズン現在どの程度を計測しているかは不明ですが、契約当時からフォーシームに加えカーブの評価も上々。

今季はFCLで制球難に苦しんでいる様子ではあるものの、早生まれのため1ヶ月ほど前に19歳となったばかり。

59位:パブロ・オリベラス

23歳5か月:183m・72kg:右投右打:センター
Hifh-A:ベネズエラ:2014年国際FA(契約金40万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

Hit Power Run Arm Field
30/40 30/35 50/50 40/40 45/50

2018年に若干20歳でAクラスにて好成績を残し将来を渇望されるも、その後は伸び悩み今シーズンもここまでA+クラス止まり。ただ、優れたコンタクトスキルのおかげで何だかんだ各リーグにおいて平均以上の成績を記録。

平均以上の走塁と外野守備を兼ね備えるだけに、フレキシブルな起用に対応できる控え外野手が完成形となるはず。

58位:ロベルト・チリーノス

20歳10か月:180m・78kg:右投右打:セカンド
Low-A:ドミニカ:2017年国際FA(契約金90万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

Hit Power Run Arm Field
20/35 25/45 40/45 ?/55 25/45

2017年インターナショナルFAにて上位の評価を受けヤンキースが100万ドル近い契約金を与えたアスレチックな内野手。

身長に欠け契約当時は守備走塁がウリとされていましたが、ここ数年でボディビルダーのように体を絞り上げヤンキース傘下屈指の筋量を誇るマッチョボディとなり、バッティングでも期待以上のパワーを発揮。

守備ではコロナ休止前からショート、セカンド、サードの3ポジションを満遍なく守っていますが、どのポジションに納まるかは未知数。

57位:マット・クルック

26歳8か月:193cm・102㎏:左投先発
AAA:アメリカ:2016年ドラフト4巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs

FB SL CB CH Cmd
55/55 55/55 35/35 35/35
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
97 91~92 78~80 83~85

昨年の12月にルール5ドラフトにてレイズから獲得。これまでキャリアを通して低成績に終わらなかったシーズンが一度も無い素材先行型のプロスペクトでしたが、今シーズンはAAで支配的なピッチングを披露しAAAに昇格。

90マイル台前半のシンカーによってゴロを量産するだけでなく、80マイル前後のナスティーなスラーブにより空振りを奪うこともできるハイブリッドなピッチャーで、左打者相手の投球成績は圧倒的な数字。

コントロールが未だに未熟で先発としてはMLBで厳しいでしょうが、左キラーのリリーバーとしてなら十分にチャンスがあるはず。

このままMLBロースターに追加しなければオフのルール5ドラフト時に放出するハメとなるのは間違いありませんが・・・。

56位:ブロック・セルヴィッジ

18歳10か月:193cm・93㎏:右投先発
FCL?:アメリカ:2021年ドラフト3巡目
選手ページ:MiLB公式

FB SL CB CH Cmd
40/55 35/50 20/30 30/40 20/40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
96~97 90~92 low-80 high-70 low-80

西海岸屈指の高校生左腕として高い評価を受けるも強豪ルイジアナ州立大学へのコミットメントが強く、ドラフトでは各チームが指名を避けるのではと予想されていたものの3巡目でヤンキースがピック。当然のことながらボーナススロット63万7600ドルを大きく超える契約金が必要となるはずですが、13巡目までセルヴィッジ以外では全員大学生をピックしたヤンキースは次々に指名選手とアンダースロットで契約を結んでおり、恐らくセルヴィッジを大学進学から引き留められるような契約金を用意できることでしょう。

スピンレイト2500rpmを超えるフォーシームは常時90マイル台前半ですが、昨年の秋から今年にかけてコンスタントに95マイル以上を計測。高校生ということで更なる球速アップも当然ながら見込まれ、将来的にはプラスピッチとなる可能性も。

変化球は平均レベルのスライダーとフリンジレベルのカーブ、チェンジアップの3種類を投げますが、カーブは今シーズン序盤から実戦での使用を控えているとのこと。

また、高校公式戦では四球率が6.0を超えるなどコントロールやコマンドも低レベルで、スライダー以外の変化球のクオリティも含めて考えると救援転向リスクが大。