ランディ・バスケス
Randy Vasquez
1998年11月3日/183cm・74㎏/右投先発/AA
2018年インターナショナルFA(契約金1万ドル)
フォーシーム : 50/55 (平均93~95マイル、最速97マイル)
カーブ : 55/60 (平均80~82マイル)
チェンジアップ: 30/35 (平均84~86マイル)
コマンド : 35/45
総合 : 35/40
ドミニカ出身ながらも2018年に19歳・契約金1万ドルでヤンキース傘下入りしたことから分かるようにインタナショナルFA市場において全くの無名選手だったようですが、プロ1年目~2年目にルーキーリーグで期待以上の好成績を記録。
さらに、2020年のシーズン中止を経て2021年シーズンはAクラスで開幕を迎えると、シーズンを通して怪我無くローテーションを守り、最終的にはAAクラスまで昇格を果たしています。
Year | Age | Tm | Lev | ERA | G | GS | IP | H | HR | BB | SO | WHIP | BB9 | SO9 | SO/W |
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2018 | 19 | 2 Teams | FRk-Rk | 1.78 | 9 | 7 | 30.1 | 16 | 1 | 12 | 28 | 0.923 | 3.6 | 8.3 | 2.33 |
2018 | 19 | Yankees West | Rk | 3.09 | 3 | 3 | 11.2 | 10 | 1 | 6 | 6 | 1.371 | 4.6 | 4.6 | 1.00 |
2018 | 19 | Yankees | FRk | 0.96 | 6 | 4 | 18.2 | 6 | 0 | 6 | 22 | 0.643 | 2.9 | 10.6 | 3.67 |
2019 | 20 | Pulaski | Rk | 3.29 | 11 | 11 | 54.2 | 36 | 6 | 28 | 53 | 1.171 | 4.6 | 8.7 | 1.89 |
2021 | 22 | 3 Teams | A-A+-AA | 2.52 | 23 | 21 | 107.1 | 91 | 4 | 38 | 130 | 1.202 | 3.2 | 10.9 | 3.42 |
2021 | 22 | Somerset | AA | 4.22 | 4 | 4 | 21.1 | 23 | 2 | 7 | 19 | 1.406 | 3.0 | 8.0 | 2.71 |
2021 | 22 | Hudson Valley | A+ | 1.75 | 6 | 6 | 36.0 | 33 | 0 | 8 | 53 | 1.139 | 2.0 | 13.3 | 6.63 |
2021 | 22 | Tampa | A | 2.34 | 13 | 11 | 50.0 | 35 | 2 | 23 | 58 | 1.160 | 4.1 | 10.4 | 2.52 |
All | All | All | 2.62 | 43 | 39 | 192.1 | 143 | 11 | 78 | 211 | 1.149 | 3.6 | 9.9 | 2.71 |
ちなみに、2021年シーズンのトレードデッドラインではジョーイ・ギャロ&ジョン・キングとのトレードでレンジャーズへ放出されるはずでしたが、ジョン・キングがヤンキースの身体検査をパスできずギャロのみを獲得することとなったため、エバーソン・ペレイラと同様にこのバスケスも退団を免れています。
フォーシーム :50/55 (平均93~95マイル、最速97マイル)
小柄な体格から投げ込まれるフォーシームは平均94マイル前後、スピンレイト2500rpm弱を計測し高い空振り率を記録。
縦の変化量が20インチ程度、横の変化量が5~20インチ程度とフォーシームとしては稀なムーブメントを見せており、変化量ベースで言えばフォーシームというよりツーシームに近い球かと。(ただ単にフォーシームとツーシームを使い分けているだけかもしれませんが。)
コロナ禍前は90マイル前後を計測していたようなので、ここ1~2年間で順調に球速アップしたというわけですね。
カーブ :55/60 (平均80~82マイル)
チェンジアップ:30/35 (平均86~87マイル)
スピンレイト最高3400rpm台、平均3100rpmのカーブはヤンキース傘下屈指の決め球。恐らくスピンレイトだけならばヤンキース傘下No.1ではないでしょうか。(平均スピンレイト3100rpmに達する変化球を持つピッチャーは、MLBにおいてたった10人程度。)
第2の変化球チェンジアップのクオリティはカーブと比べ格段に下。もちろん左打者に対する限定的なピッチですが、一貫性に欠け理想的なコースへ決まることは稀。とは言え変化量自体は大きく、向上の余地はあるはずです。
コマンド :35/45
投球フォームはスムーズでクセが無いものの動作の反復に苦労しており、コマンドとコントロールは平均未満。日によって良し悪しの差が大きなタイプで、シーズンを通して低ストライク率や四球過多に苦しんでいるわけではありません。
プロ入りが遅かったため経験年数も少なくアスレチックスな選手ですから、個人的にはチェンジアップと同様に向上の余地は十分にあるかと思います。
総合 :35/40
フォーシームとカーブのコンビネーションは格別で実戦でも好成績を残していますが、小柄な体格・チェンジアップのクオリティの低さ・平均未満のコマンドを懸念され、将来的にはリリーフに転向するだろうとの予想も多いプロスペクト。
ただ、ルール5ドラフトの対象となるのは2022年シーズン後であり、育成の時間的余裕は十分にあります。
選手ページ
映像集
昨日11奪三振のRandy Vasquezpic.twitter.com/d06lofPcqS
— Fordy Ballgame (@ironhorse0619) August 9, 2021
Randy Vasquez keeps rolling along since his promotion to Hudson Valley. Another six shutout innings last night – here are some more of his breaking balls. pic.twitter.com/rBplTXUjae
— Lucas (@DBITLefty) August 21, 2021
コメント
変化球がエグすぎる