2019年アカデミー賞有力作品 その4

2019年の「人気映画(大衆映画)部門」の導入が先送りになり、作品賞が例年通りに選出されることになりました。

その1

その2

その3


Bohemian Rhapsody
(ボヘミアン・ラプソディ)

公開日:11月2日(アメリカ)、11月9日(日本)
配給:20世紀フォックス
監督:デクスター・フレッチャー、ブライアン・シンガー
出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボイトン

長年の構想を経て完成されたフレディ・マーキュリーの伝記映画。マーキュリーを演じた主演ラミ・マレックの主演男優賞ノミネートが期待されています。

ただ、当初は監督にブライアン・シンガー(X-MEN・シリーズ)を据えて撮影が始まりましたがマレックを含むスタッフと衝突し2週間で降板。その制作過程を考えると作品のクオリティは大して期待できません。


Can You Ever Forgive Me?
(キャン・ユー・エバー・フォーギブ・ミー?)

公開日:10月19日
配給:フォックス・サーチライト
監督:マリエル・ヘラー
出演:メリサ・マッカーシー、リチャード・E・グラント

有名人の手紙の偽造、盗難を行ったリー・イスラエルという実在の女性犯罪者を描いたノンフィクション作品。すでにテルライド映画祭で公開されており高い評価を受けています。(Metascoreは85点)

作品賞受賞は厳しくともノミネートの可能性はソコソコ。それよりも主演のメリサ・マッカーシー、脇役のリチャード・E・グラントの主演女優賞&助演男優賞のノミネートが期待されています。

個人的にはマッカッシーがあまり好きではないので・・・。


万引き家族

2009年の「おくりびと」以来の外国語映画賞部門ノミネートが期待できますね。(その「おくりびとは」前評判こそ低かったもののなぜか「戦場でワルツを」などを抑えアップセット。)

ただ、現在作品賞最有力と言われているアルフォンソ・キュアロ監督作「Roma」が外国語映画賞部門対象作品となるので、「万引き家族」の同賞受賞は厳しいでしょう。