アントニオ・カベロ:ヤンキース・プロスペクト

アントニオ・カベロ

17歳/178cm・83㎏/右投右打/ベネズエラ出身/センター/ROK
2017年国際FA(契約金135万ドル)
MLB.comチーム内:28位
Fangraphsチーム内:17位
MiLB.com選手ページ
Fangraphs選手ページ

ヒッティング  : 25/45
パワー     : 25/50 
ラン      : 65/60
アーム     : 40/45
フィールディング: 20/45
総合      : 25/40


大谷翔平の獲得に失敗したヤンキースが大谷のために用意していた契約金で12月に契約したプロスペクト。ベースボールアメリカの国際アマチュアFAプロスペクト・ランキングでは15位に、MLB.comでは9位にランクインしており、契約時は捕手でしたがヤンキース入り後は俊足を生かすためにセンターにコンバートされています。

今シーズンはDSLでデビューして6試合プレー後、すぐにアメリカに移動してGCLで40試合プレー。GCLでは若干17歳ながらリーグ全体でダントツNo.1の打撃成績(wRC+174)を残し評価が急上昇しています。

その打撃成績(wRC+174)はアメリカ国内のROK全体で見ても2番目の数字。(ほかの打撃成績上位陣は殆どが18歳~22歳)


ヒッティング  : 25/45
パワー     : 25/50

先程も述べましたがGCLでは162打席でwRC+174、.321/.426/.555、5本塁打、四球率13.0%の好成績を残しており、年齢を考えれば2018年のROKで最も優秀な打撃成績を残した選手の一人といっても過言ではないかもしれません。(まあGCLはレベルが低いから他のリーグの選手と比べるのはアレなんだけど)

身長には恵まれなかったもののガッチリとした体格の持ち主で日本で言うところの「豆タンク」体型。バットスピードは年齢&身長離れしており選球眼も優秀。ゴロは引張方向が非常に多いものの長打はフィールド全体に打ち分けています。ただ、左足を三塁方向に踏み出し上半身が突っ込みやすくタイミングを獲るのが下手なため低めの変化球に脆いようです。

バットスピードのわりにパワーの評価は平均程度。それでもこの年齢で反対方向にも長打を打てていることは好印象。

ラン      : 65/60
アーム     : 40/45
フィールディング: 20/45

契約前に60ヤードダッシュで6.45秒を記録しており単純なスピードは非常に優秀ですが、GCLでは盗塁企画10回中5回で失敗しており走塁技術の評価は低め。また、将来的には体格も考慮すると少しスピードが落ちるのではないかと言われています。

かつてのブライス・ハーパーのように17歳で捕手からセンターにコンバートされており守備力の見通しは殆ど不明。ただ、ハーパーとは対照的に捕手だった割には肩が弱いようで将来的にはセンターからレフトに移ることになりそう。


先日に紹介した同じセンターのエバーソン・ペレイラと比べて打撃&走塁は上で守備は下。大体のメディアではペレイラ>カベロの評価となっていますが、カベロの方がいろんな意味でロマンがありますよね。