今日のオープン戦終了後、タイラー・ウェイドがAAAに降格しニューヨーク・ヤンキースの2019年開幕戦メンバー(25人ロースター)が実質的に決定しました。以下にそのメンバーを示します。
2019年開幕戦メンバー(25人)
野手(12人)
捕手:ゲーリー・サンチェス
オースティン・ロマイン
内野:ルーク・ボイト
グレッグ・バード
グレイバー・トーレス
ミゲル・アンドゥハー
DJ・ラメイヒュー
トロイ・トゥロウィツキ
外野:ジャンカルロ・スタントン
アーロン・ジャッジ
ブレット・ガードナー
マイク・トークマン
投手(13人)
先発:田中将大
ジェームズ・パクストン
J.A・ハップ
ドミンゴ・ヘルマン
CC・サバシア
救援:アロルディス・チャップマン
ザック・ブリットン
チャド・グリーン
アダム・オッタビーノ
ジョナサン・ホルダー
トミー・ケインリー
スティーブン・タープリー
ルイス・セッサ(先発5番手?)
故障者リストでスタート予定
ディディ・グレゴリウス
アーロン・ヒックス
ジャコビー・エルズベリー
ルイス・セベリーノ
デリン・ベタンセス
ジョーダン・モンゴメリー
(CC・サバシア)
AAAでスタート予定
タイラー・ウェイド
クリント・フレイジャー
カイル・ヒガシオカ
ジオバニー・ウルシェラ
ジョナサン・ロアイシガ
ジオ・ゴンザレス?
チャンス・アダムス
ジョン・ハービー
各ポジション総評
捕手
ゲーリー・サンチェスは昨年11月に手術を受けた左肩を先週の試合で再び痛め開幕戦出場が不透明となっていましたが、無事にギリギリ間に合いそうな感じです。今季オープン戦では打撃・守備共にパッとしていないオースティン・ロマインも予想通り控え捕手としてロースター入り。カイル・ヒガシオカは第3の捕手としてAAAスタート。
内野手
今季オープン戦においてグレッグ・バードはMLB全体でもトップクラスの好成績を残していましたが、3月21日(日本時間)の試合で肘に死球を受けてからは今日まで全試合欠場中。現地の報道を見る限りでは開幕戦には間に合いそうですが...。そのバードとファーストのレギュラー争いを行っているルーク・ボイトも好成績を記録。ただ、アーロン・ヒックスが背中の故障により4月中の復帰が微妙なので、ファーストとDHで同時に二人ともレギュラー起用を受けそうです。
グレイバー・トーレスとミゲル・アンドゥハーは申し分ない成績を記録。反対にDJ・ラメイヒューは全く打球が上がらず強打もほとんどなし。25人ロースターの野手の中では一番心配。トロイ・トゥロウィツキも32打席で15三振とスランプ気味。
外野手
先程も述べたようにアーロン・ヒックスの故障によりLF:ジャンカルロ・スタントン、CF:ブレット・ガードナー、RF:アーロン・ジャッジの3人で外野手は固定。ここで、控え外野手としてはオープン戦で大不振に陥っているクリント・フレイジャーの代わりに好調のタイラー・ウェイドが最有力視されていましたが、2日前にロッキーズとのトレードで外野手のマイク・トークマンを獲得。これによりウェイドはAAAスタートとなりトークマンの開幕ロースター入りが実質的に決定しています。トークマンについては記事2ページ目で詳しく取り上げます。
先発投手
ルイス・セベリーノが右肩の故障により4月の全休は決定(先週、無事スローイングは再開)。代わりに田中将大が開幕投手に選ばれました。支配的な投球を見せているジェームズ・パクストンが開幕第2戦目、反対に今季オープン戦では打たれ放題で衰え&不良債権化が懸念されるJ.A・ハップが第3戦目に先発予定。先発4番手は決定していませんがドミンゴ・ヘルマンが最有力。
上の開幕戦ロースターにはCC・サバシアを入れていますが、サバシアは膝の故障によりセベリーノと共に4月の全休が決定的。これは、昨シーズン終盤のレイズ戦における報復死球により今シーズンに5試合の出場停止を課せられているサバシアを、故障で投げられないにも関わらず先発5番手登板時までロースターに入れておくことで出場停止を消化させようという意図のため。よって、先発5番手登板時には今季オープン戦で18.1イニング、2失点、被安打11、19奪三振、2四球という驚異的な投球を見せているルイス・セッサの先発起用やジョナサン・ロアイシガ、マイナー契約を結んでいるジオ・ゴンザレスの昇格など様々なオプションが予想されます。
そのロアイシガとゴンザレスの今季オープン戦におけるパフォーマンスはアレ。ちなみに、ジオ・ゴンザレスは4月20日までに昇格しないとFAとなれる権利を持っていますね。
救援投手
例年オープン戦では球速の出ないアロルディス・チャップマンですが昨日の試合では最速がたったの94マイル! 他の試合でも96マイル前後しか計測しておらず、とうとう31歳となり一気に身体能力の衰えが来たのかも。ここ2年間は故障に悩まされていますが衰えも重なるとなると...。反対にザック・ブリットンは8.1イニングを投げ無失点&被安打3とさすがの内容。
今シーズン限りでFAとなり2019年が重要な1年となるはずのデリン・ベタンセスですが最速93マイル、平均90マイル前後と球速が全く出ず悪い意味で話題に。結局、右肩の故障により開幕戦欠場&復帰時期は未定。球速低下が右肩の故障によるものだったのかは不明ですが、今オフに契約延長を結ばなかったのはヤンキースにとって運が良かったのかもしれません。
チャド・グリーンはフォーシームで思うように空振りが取れず中途半端な成績ですが、ジョナサン・ホルダーは好調。トミー・ケインリーは成績こそ良いもの球速は2017年の水準に戻っておらず速球・変化球ともにコマンドはイマイチ。昨シーズン10試合だけ登板したスティーブン・タープリーは11.1イニングで無失点、被安打6、四球1という完ぺきな投球内容。ただ、ホルダーとタープリーの対戦した打者はグリーンやケインリーと比べて全体的に質は低め。
今季開幕戦は現地時間で3月28日木曜日の午後1時5分(日本時間で3月29日金曜日の深夜02:05)にヤンキースタジアムで行われます。相手はボルティモア・オリオールズで右投手のアレックス・カッブが先発予定。右投手が先発ということで以下のような先発メンバーになると予想されます。
1:CF:ブレット・ガードナー
2:RF:アーロン・ジャッジ
3:LF:ジャンカルロ・スタントン
4:3B:ミゲル・アンドゥハー
5:C :ゲーリー・サンチェス
6:DH:ルーク・ボイト
7:1B:グレッグ・バード
8:SS:トロイ・トゥロウィツキ
9:2B:グレイバー・トーレス
先発投手:田中将大