新人王の赤字&太字成績トップは300打席以上&100イニング以上が対象。
新人王
アメリカンリーグ(AL)
1位:ヨーダン・アルバレス(HOU・DH)
試合数 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
87 | .313 | .412 | .655 | 1.067 |
wOBA | wRC+ | xwOBA | BsR | SS |
.432 | 178 | .410 | -1.8 | 26.3 |
DRS | UZR | rWAR | fWAR | WARP |
+1 | +0.2 | 3.7 | 3.8 | 2.8 |
開幕はAAAで迎えましたMLB昇格までに56試合で23本塁打、OPS1.184、wRC+178を記録。その後も6月上旬のMLBデビューからシーズン終了まで安定してトップクラスの打撃成績を残し続けました。
wRC+178は2017年アーロン・ジャッジの174を超え300打席以上の新人としてはMLB歴代2位の数字(歴代1位は1911年シューレス・ジョー・ジャクソンの184)。6月~9月に4か月連続でwRC+160以上を記録すなど安定感も抜群で、Statcastでの打球のクオリティっも優秀。
守備・走塁以外は文句のつけようのない成績でしたね。守備・走塁以外は・・・。
2位:ジョン・ミーンズ(BAL・SP)
登板数 | 投球回 | 防御率 | K/9 | BB/9 |
31 | 155.0 | 3.60 | 7.0 | 2.2 |
WHIP | wOBA | xwOBA | FIP | cFIP |
1.135 | .301 | .299 | 4.41 | 109 |
DRA | SIERA | rWAR | fWAR | WARP |
4.61 | 5.02 | 4.6 | 3.2 | 1.9 |
世紀に残る大不作だったAL新人投手陣の中で唯一まともな成績を残したのがこのミーンズ。
全体的に見るとアレな数字の指標が多く来シーズンも同様の活躍は期待できませんが、ミーンズがいなければオリオールズはタイガース以下のチーム成績を残していたかもしれません。
去年のウェンドルに近い成績なわけで弱小チーム所属ということもあり新人王投票では不当な扱いを受ける可能性もあるものの、今年は去年のアンドゥハーやトーレスのように過大評価された存在もいないので3位以内に入るんじゃないでしょうか。(強いて言うならエロイ・ヒメネスとか過大評価されそうだけどね。)
3位:キャバン・ビジオ(TOR・2B)
試合数 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
100 | .234 | .364 | .429 | .793 |
wOBA | wRC+ | xwOBA | BsR | SS |
.343 | 114 | .344 | 4.9 | 28.3 |
DRS | UZR | rWAR | fWAR | WARP |
-4 | -2.9 | 2.9 | 2.4 | 2.1 |
殿堂入りを果たしているクレイグ・ビジオの息子として有名ですが、その父親以上の圧倒的な選球眼を披露。
選球眼系の指標では軒並みMLBトップクラスの成績を残しており、ホアン・ソトやアレックス・ブレグマン他と共にジョーイ・ボットの次のMLB選球眼No.1の座を争うことになるでしょう。
9月には打率.300、OPS.987、wRC+160を記録するなど来シーズンが楽しみ。
ナショナルリーグ(NL)
1位:ピート・アロンゾ(NYM)
試合数 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
161 | .260 | .358 | .590 | .969 |
wOBA | wRC+ | xwOBA | BsR | SS |
.384 | 143 | .374 | -2.2 | 26.5 |
DRS | UZR | rWAR | fWAR | WARP |
-6 | +1.8 | 5.0 | 4.8 | 5.3 |
89試合で30本塁打、OPS1.006、wRC+160を記録したシーズン前半と比べて、後半戦は72試合でOPS.863、wRC+123と失速したもののなんだかんだでアーロン・ジャッジの新人本塁打記録52本を超える53本塁打を記録。
ちなみに、1年目なのでもちろん最低年俸(55万5000ドル)でプレーしていますが、ホームランダービーで優勝したため賞金100万ドルをゲットしています。
2位:マイク・ソロカ(ATL・SP)
登板数 | 投球回 | 防御率 | K/9 | BB/9 |
29 | 174.2 | 2.68 | 7.3 | 2.1 |
WHIP | wOBA | xwOBA | FIP | cFIP |
1.111 | .275 | .305 | 3.45 | 90 |
DRA | SIERA | rWAR | fWAR | WARP |
3.24 | 4.28 | 5.6 | 3.8 | 5.1 |
技巧派のためあまり話題になりませんでしたが、新人ながらもERA+169はリーグ2位の数字。ERA+でリーグ2位以内に入った新人投手はホセ・フェルナンデス以来の快挙。
今シーズンのブレーブス投手陣は全体的に昨シーズンから成績を落とすなどイマイチな選手も多かっただけに、PSにおけるソロカの存在は非常に重要。ただ、NLDSの第1戦ではダラス・カイケルが先発予定。
3位:フェルナンド・タティス Jr.(SD・SS)
試合数 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
84 | .317 | .379 | .590 | .969 |
wOBA | wRC+ | xwOBA | BsR | SS |
.398 | 150 | .345 | 3.0 | 29.3 |
DRS | UZR | rWAR | fWAR | WARP |
-2 | -5.8 | 4.2 | 3.6 | 3.4 |
BABIP(.410)やxwOBAを見ると運に恵まれた感が強いですが、20歳のショートとしては十分すぎる打撃成績。強打だけでなく俊足も兼ね備えており、将来的にはトリプルスリーや40-40も期待したい素材。
ただ、マイナーリーグ時代から故障が多く、今シーズンも2度にわたって故障者リストに入りり出場試合数はたった84試合。
また、同じくマイナーリーグ時代から守備成績も意外と悪い選手で、高い身体能力とは対照的にスキルはまだまだなのかも。