ヤンキースの2020-21年インターナショナルFA契約選手


 2017から当ブログで書いているヤンキースのプロスペクト紹介・レポートのまとめページになります。名前がその選手の記事へのリンクとなっていま...

コロナの影響により2020年7月から2021年1月まで契約解禁が延期された2020-21年クラスのインターナショナルFAにおいてヤンキースが契約した5人のプロスペクトをまとめました。

例年と比べ全体的に不作と言われ今のところ評判の悪い2020-21年クラスですが、ヤンキースにとってもジェイソン・ドミンゲスと契約した2019-20年クラス、ロデリック・アリアスとの契約を控える2021-22年クラスとは対照的にトッププロスペクトに欠ける寂しいクラスに。

まあ、インターナショナルFAはギャンブル要素が強いわけで、この5人の中から将来的に球団内プロスペクトランキングで上位に入るようなプロスペクトが表れる可能性も十分。



フィデル・モンテロ

Fidel Montero:2004年1月生?:ドミニカ
185cm・79kg:右投右打:RF:Instagramアカウント

インスタグラムを見る限り2019年3月(15歳時)にはヤンキースと事前合意を結んでいたようですが、その時点では評価は低くその後のショーケースなどで活躍を見せ名を挙げた選手。

とは言え、MLB.comの国際FAプロスペクト・ランキングTop30にランクインすることは無く、ヤンキースとの契約金も約50万ドルと特別高額な訳でもありません。

しかし、2020年中に身長が急激に伸び、それに合わせプロスペクトとしての評価も上昇していたようで、昨年の契約解禁延期中にはヤンキース以上の額をオファーしたチームが複数存在したとのこと。

すでにFanGraphsの球団内プロスペクト・ランキングでは17位にランクインしていて、ESPNのプロスペクト担当であるKiley McDanielは「何チームかは契約金200万ドルに値すると評価していた」と語りモンテロを球団内トップ30に入るプロスペクトと評しています。

アプローチが未熟なもののパワーとスピードを兼ね備えたポテンシャル重視の選手で強肩も大きな武器。最近になってショートから外野にコンバートされたため守備力は現時点で未知数。


ハンス・モンテロ

Hans Montero:2003年12月25日生:ドミニカ
178cm・73kg:右投右打:SS:Instagramアカウント

何年も前から同クラス上位のプロスペクトとして名の知れた選手で、ヤンキースが今クラス最高額となる契約金170万ドル(160万ドルとのソースも)を与えたました。

身長178㎝・体重70kg台と小柄で、上記のフィデル・モンテロとは対照的に守備力と走力を評価された遊撃手。プロ入り後も長らくショートに留まれると予想されていて、完成形はヤンキース組織内であればタイロ・エストラーダ辺りかなと。


ラミロ・アルタグラシア

Ramiro Altagracia:2003~2004年生:ドミニカ
183cm・84kg:右投右打:CF:Instagramアカウント

契約解禁の直前まで契約金50万ドル程度でナショナルズと契約すると予想されていた選手ですが、そのナショナルズがボーナスプールの上限に達してしまったのかインターナショナルFAでは珍しく急転直下でヤンキース入りが決定。ヤンキースとの契約金額については未だ報道されていたないものの、ナショナルズが支払うはずであった50万ドルと近い値でしょうね。

選手としては平均以上のスピードと広角なバッティングを兼ね備えたセンターとのこと。数少ない動画を見る限りでは、フィデルとハンスのモンテロ2人と比べバットスピード等は劣っています。


クライナー・デルガド

Kleiner Delgado:ベネズエラ:右投両打:SS

ベネズエラ出身・両打ショートのプロスペクトで、ヤンキースが今クラスにおいて契約した唯一の非ドミニカ人選手。

契約金は数十万ドル程度と推測されますが選手情報は5人の中で圧倒的に少なく、動画を見る限りパワーヒッターであることは分かりましたがそれ以外のことは不明。


ヨハン・フェレイラ

Johan Ferreira:2002年10月生:ドミニカ
右投右打:3B:Instagramアカウント

2014年と2015年のU-12野球世界大会においてドミニカ代表として出場するなど少年時代から秀でた存在だったよう。2002年10月生まれのため本来なら昨年度の2019-20年クラスにおいてMLB球団と契約可能であったはずですが、何故か1年遅れの今クラスにおいてヤンキースと契約に至りました。

身長にこそ恵まれなかった(恐らく170㎝台)ものの筋肉質な体を持ち、右のシンプルかつロフトのあるスムーズなスイングから繰り出されるバットスピードとパワーはプラスツール。パワーだけであればヤンキース傘下の10代のプロスペクトの中でも5本指に入る選手だと個人的には思います。

上記4人と比べ1歳年上であることから一足先に実戦デビューするはず。


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