ヤンキース:プロスペクトランキング:トップ55:2022年春版


55位 → 41位 40位 → 31位
30位 → 21位 20位 → 11位
10位 →  6位 5位  →  1位

20位:クラーク・シュミット

26歳1か月:185cm・94㎏:右投先発
MLB:アメリカ:2017年ドラフト1巡目(全体16位)
選手ページ:Baseball SavantBaseball ReferenceFanGraphs
2021年夏ランキング:第18位

FB SL CB CH Cmd
55 55 50 45 50
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
97 95 86 83 90

ハイクオリティかつバリエーション豊かなピッチを操るも、打者から丸見えのルーズなアームアクションにより容易にバットを合わせられてしまう元トッププロスペクト。

極端なスぺ体質であり健康状態によってパフォーマンスが大きく乱高下するハイリスキーなプロスペクトですが、現時点では幸運にも上振れして好投を続けているので、トレードデッドラインまでに放出すべきでしょう。

19位:ジョシュ・ブロー

24歳6か月:185m・99kg:右投右打:キャッチャー
AA:アメリカ:2018年ドラフト2巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏ランキング:第40位

Hit Power Run Arm Field
35 60 30 60 45

昨シーズンはHigh-Aにて開幕を迎えるも大スランプに陥り6月10日終了時点でOPSはたったの.483。しかし、シーズン途中に打撃フォームの改造(簡素化)を行ったおかげがそれ以降はOPS1.015を残し、AAへ昇格すると引き続き好成績を残しました。

アマチュア時代からキャッチャー守備の評価が低くファーストへのコンバートは既定路線と考えられていますが、意外にもフレーミングが優秀。

盗塁阻止能力がフリンジレベルであることは認めますが、個人的にはこのままキャッチャーのポジションに留めてほしい。

18位:ジャスティン・ラング

20歳7か月:193cm・105㎏:右投先発
ROK:アメリカ:2020年ドラフト1巡目(全体34位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏ランキング:移籍前

FB SL CB CH Cmd
65 45 35 30
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
102 94~97 mid-80 ?

ルーク・ボイトとのトレードによりパドレス傘下から加入した2020年ドラ1。

フォーシームのスピードだけは文句無しの一級品ですが、変化球はクオリティとバリエーションに欠け、制球力はフリンジレベル。

更に若いながらもスぺ体質であり、昨シーズンは肩と膝の故障により自慢の球威も大幅に低下。体格面も既に完成しているため、将来的な伸びしろにも疑問符が。

まず先発投手としてMLBでプレーすることはないでしょう。問題はどのタイミングでリリーフに転向させるかですね。

私は球が速いだけの脳筋ピッチャー大好きなので、夏のランキング更新までに100マイル前後を計測したら10位前後にランクインさせると思いますよ。

17位:デイビー・ガルシア

22歳10か月:175cm・73㎏:右投先発
MLB:ドミニカ:2015年国際FA(契約金20万ドル)
選手ページ:Baseball SavantBaseball ReferenceFanGraphs
2021年夏ランキング:第12位

FB SL CB CH Cmd
50 45 60 40 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
98 94 81 78 85

昨シーズンは投球フォームが崩れ、球威・変化球・制球・安定感の全てにおいて✖

ただ、投球フォームに修正を加え迎えた春季キャンプでは球威と変化球のクオリティが復活を見せており、昨シーズン中に潰えたかと思われたMLBローテ復帰の可能性も再び示しました。

まあ、ある程度の復活を見せたとはいえ春季キャンプでもAAAでも毎試合のように大量失点中。さっさとリリーフに転向させるか放出すべきです。

16位:アンソニー・ガルシア

21歳7か月:196cm・92kg:右投両打:ライト
Low-A:ドミニカ:2017年国際FA(契約金45万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏ランキング:第30位

Hit Power Run Arm Field
35 70 50 45 40

バットコントロールはお察しのレベルですが、昨シーズンは予想以上のハイクオリティな選球眼を披露。ボール球へ安易に手を出す場面は少なく、好球巧打と桁違いのパワーが噛合い45試合で15本塁打を放ちました。

しれっと15盗塁(1盗塁死)を記録するなど巨体の割にスピードこそ悪くはありませんが、スぺ体質も考量するとファーストへのコンバートが有力的。

同じ苗字のデルミス・ガルシアを両打にしてチョット足を速くしたようなタイプの選手ですが、少なくとも同年齢時のデルミスより上位の成績を残しています。

何にせよ個人的に好き。

15位:アレクサンダー・バルガス

20歳5か月:180cm・81㎏:右投両打:ショート
Low-A:キューバ:2018年国際FA(契約金250万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏ランキング:第14位

Hit Power Run Arm Field
40 35 65 45 50

兼ねてからFanGrahsから高い評価を受けフルーシーズン1年目の昨季はブレイクが期待されたものの、良くも悪くも走攻守の全てにおいて並の成績に終わりました。

全てのツールが未だに未成熟な印象ですが、パワー不足は特に顕著であり、打球初速度は最低クラスの平均83マイルだったとのこと。さらには、プレー態度に問題があるとの話もあります。

今季はLow-Aで開幕を迎えていますがイマイチなパフォーマンスを見せており、このままでがヤンキースご自慢の遊撃手トッププロスペクト組から外れてしまうでしょう。

14位:オースティン・ウェルズ

22歳9か月:188cm・82㎏:右投左打:キャッチャー
High-A:アメリカ:2020年ドラフト1巡目(全体28位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏ランキング:第10位

Hit Power Run Arm Field
45 45 45 40 35

バッティングでは完成度の高さを評価され2021年シーズンも好成績を残していますが、三振率(32.4%)・コンタクト率(64.6%)・BABIP(.393)など恐ろしい数字も並んでおり、案外リスキーなバッターでは?

また、キャッチャー守備が未熟であるため将来同ポジションに留まることができるのか議論になっていますが、個人的には将来レフトやファーストにコンバートされだろうと考えています。

13位:ヘイデン・ウェズネスキ

23歳6か月:190cm・95㎏:右投先発
AA:アメリカ::2019年ドラフト6巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏ランキング:第25位

FB SL CH CT Cmd
55 55 40 40 40
FB/be FB/vel SL/vel CH/vel CT/vel
98.7 92~94 80~82 88~90 84~86

昨シーズンは開幕から好投を続けシーズン終盤にはAAAまで昇格。この活躍によりプロスペクトとしての評価を大きく上げ、一部ではヤンキース傘下No.1投手と評する媒体も。

さらに、今季の春季キャンプでは95マイル前後し、ナスティーな変化球をコンスタントに投じるなど更なる成長を遂げた印象。

また、あまり語られないものの耐久性が高く大学時代から大きな故障は無し。

依然としてコントロールは不安定ですが、タフで球種も豊富となるとショートからロングリリーフ、ローテの谷間まで様々な役割を任せられるでしょうし、流動的にリリーフ投手を酷使するヤンキースの起用法にマッチするのではないでしょうか。

12位:アントニオ・ゴメス

20歳5か月:188cm・95㎏:右投右打:キャッチャー
Low-A:ベネズエラ:2018年国際FA(契約金60万ドル)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏ランキング:第9位

Hit Power Run Arm Field
35 55 40 70 60

パワーとマイナー最高クラスの強肩は順調な成長を見せ、この短期間で守備力のポテンシャルの高さを証明しているかと思いますが、コンタクトスキルに難アリ。

FCLで好成績残しLow-Aに昇格を果たすも通用せず。今シーズンも同クラスにて引き続き苦戦しています。

マイフェイバリット・プロスペクトの1人ですが、幾ら守備の期待値が高くともこのまま低レベルな打撃成績が続くようであれば、夏のアップデートでは順位を大きく落とさざる負えません。

11位:ケン・ワルディチャック

24歳3か月:193cm・99㎏:左投先発
AA:アメリカ::2019年ドラフト5巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏ランキング:第9位

FB SL CB CH Cmd
55 45 40 45 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
98 93~94 84~85 78~80 86~88

コロナ休止中の急成長を経て、昨シーズンはセンセーショナルな活躍を見せた前半戦と比べ後半戦にパフォーマンスを落としてしまったものの、ヤンキース傘下で最高評価を受ける左投手プロスペクトに。

既に24歳であり最低でも今シーズン中にはAAAへ到達するでしょうが、チーム状況を考えるとトレードデッドライン中に放出される可能性が高いのではないでしょうか。

コメント

  1. 匿名 より:

    今全体的に野手プロスペクトの成績グロくないですか?
    マイナー全体で妙な打低になってるとかなら別ですが

  2. CC より:

    全体的に野手プロスペクトの成績グロくないですか?
    マイナー全体で妙な打低になってるとかあったらさておき

    • 管理人 より:

      ほとんどのプロスペクトはまるで魔法が解けたかのように数字を落としていますね。
      昨シーズンは野手プロスペクトのブレイクが相次ぎ貴重なトレード要員となりましたが、間違いなく買い手へ回るであろう今年のTDLは打って変わって厳しいものとなりそうです。

      ロデリック・アリアスまでコケれば首吊って死にます。

  3. 匿名 より:

    管理人さんがおっしゃるように今年は買い手側に回るNYYにとって大誤算でしたよね。

    個人的に今年のトレードの目玉選手が全く検討つかず、(NYYは獲得が難しくても)Martin PerezやAndrew Benintendiなのかなと思いましたが、管理人はどのように考えられますか?

    • 管理人 より:

      目玉はMontasとかContreras辺りになるんじゃないですか。何にせよPS枠拡大のせいで売り手側をシーズン序盤の段階で判断するのは難しいですよね。