2017年オフのヤンキースを振り返る

もうすぐ今年のウインターミーティングも終了するわけですが、今回の記事では昨オフシーズンにおけるヤンキースの補強を振り返ってみたいと思います。


ジャンカルロ・スタントン

結果:今のところ失敗

ウインターミーティング後にマーリンズとのトレードで獲得。獲得当初はヤンキースの勝ちだともてはやされたトレードですが、シーズンに入ると予想通り不安定さを露呈し将来の大不良債権候補に。

交換要員としてマーリンズへはスターリン・カストロ、ホルヘ・グーズマン、ホセ・デバースの3人が移籍。カストロはサラリーダンプ&トーレスの出場機会として放出したわけですがこれは成功。グーズマンはマーリンズ育成陣の手に負えず2018年シーズは四球率が6点台になり評価が急降下。デバースは成績こそイマイチだったものの若干18歳にもかかわらずAでシーズンを過ごしました。

スタントンが来シーズン以降に成績を向上させる可能性もありますしグーズマンがボロボロなのでヤンキースにとって成功に傾く可能性もありますが今のところスタントン獲得は失敗だったと言わざるを得ません。

ヤンキースがスタントンを獲得か?

ヤンキースがスタントンを獲得!


ブランドン・ドゥルーリー

結果:最悪

ダイヤモンドバックス、レイズとの三角トレードで獲得。

ダイヤモンドバックス時代から偏頭痛に悩まされていたようですが、ヤンキース移籍後の今年4月の1週目に案の定悪化してDL入り。復帰後もリプレイスメントレベル以下の成績で何の貢献をすることもなくJ.A・ハップとの交換でブルージェイズに放出。

ドゥルーリーとの交換で放出したのはタイラー・ワイドナーとニック・ソラックという二入りのプロスペクトランキングでしたが、ワイドナーは移籍後も好成績を残し評価が急上昇。MLB.comのプロスペクトランキングTop100にも入りました。ソラックも好成績を残しており評価は高いまま。

ホントに何の良いところもない補強。ワイドナーを残しておけばなぁ~

ヤンキースが3チーム間トレードでブランドン・ドゥルーリーを獲得!


チェイス・ヘッドリー(放出)

結果:大成功(そもそもパドレスがバカなだけ)

パドレスがトチ狂って残り1年1300万ドルの契約を残していたヘッドリーをブライアン・ミッチェルとのセットでジャバリ・ブラッシュと交換。

ヘッドリーはパドレスで27試合・OPS.368という投手のような打撃成績を残し自由契約に。パドレスは何故かミッチェルも高く評価していたようですが防御率5.42、FIP6.11と最低クラスの成績。

ブラッシュはそもそも人数合わせのために獲得したので2ヶ月後にDFAとなりました。今オフに楽天と契約したので日本でも元ヤンキースとして応援したいところ。

結果として超が付くほどの大成功に終わったトレードですけど、パドレスのフロントが頭おかしかっただけなんで素直に褒めたくはない。この後ホズマーと大型契約を結んだときは「わざと負けようとしてるのかな」とも思ってしまいました。

チェイス・ヘッドリー放出


CC・サバシア

結果:成功

FAとなりましたが1年1000万ドルで再契約。不安要素こそ多かったものの2017年より成績が向上するなど結果としては成功。

ヤンキースがサバシアと1年契約で合意


ニール・ウォ-カー

結果:失敗

FA市場が大不況となり3月まで売れ残った結果、ヤンキースが1年400万ドルという超格安で契約。契約当初は格安だったこともあり私は大絶賛したんですけど、rWARがマイナスになるなど残念ながら失敗に。毎年安定した成績を残すのがウリの選手だったんだけど...。

まあそもそもたった400万ドルと低リスクなので大失敗までは行かないと判断しました。

ヤンキースがニール・ウォーカーと契約合意!


ジェイク・ケイブ(放出)

結果:WIN-WIN

外野の余剰要員となっていたケイブをルイス・ジルとの交換でツインズに放出。

ケイブは大スランプに陥ったバイロン・バクストンの穴を埋める活躍を見せ2019年はレギューラー定着に期待。

ジルは制球難でこそあるものの高いポテンシャルを秘めており、MLB.comのチーム内プロスペクトランキングでは20位にランクインしています。

ジルの成長次第かもしれませんが今のところはWINーWINのトレードですね。

ジェイク・ケイブ:ヤンキース・プロスペクト


ニック・ランベロウ(放出)

結果:成功

(詳しくは下の記事へ)

ヤンキースがマリナーズから有望株二人を獲得!

ランベロウはマリナーズ移籍後もMLBでは通用せず(AAAでは相変わらず好成績)。

ゼンとシアーズは2018年も好成績を記録。特にゼンは、MLB.comのチーム内プロスペクトランキングで21位にランクインしています。


マイケル・キング

結果:WIN-WIN

マーリンズにギャレット・クーパーとケイレブ・スミスを放出して対価としてマイケル・キングとインターナショナルFAボーナスプールを獲得。

そもそもは大谷翔平のための契約金確保が第一理由でしたがオマケみたいな存在だったマイケル・キングが予想以上の成長をみせトッププロスペクトに。今ではMLB全体Top100程度の評価を与えるメディアもあります。また、大谷翔平との契約には失敗したものの、余ったボーナスプールを使ってアントニオ・カベロと契約しています。

クーパーはマーリンズ移籍後も活躍しませんでしたが、反対にスミスは先発ローテーションに入るほど活躍。

これもWIN-WINですね。

マイケル・キング:ヤンキース・プロスペクト

アントニオ・カベロ:ヤンキース・プロスペクト