ライト:2018年MLBポジション別選手ランキング

・イントロダクション

(1)怪我をしないのも実力のうち(アクシデントによる怪我は別)
(2)セイバーメトリクスを重視
(3)最近のシーズンほど重みをつけて評価
(4)無意識にヤンキースの選手を優遇しているはず
(5)ポテンシャルとか伸びしろは評価せず
(6)不調に陥らないのも実力のうち
(7)運も実力のうち・・・ではない
 
 

 
 
ライト(右翼手)
 
 
 
1位:ムーキー・ベッツ(レッドソックス・25歳)
 
2017年:rWAR=6.4:fWAR=5.3
 
 
 
 
 
 
 

 

 MVP級の成績だった2016年より打撃成績が下降しましたが、wxOBAは自己ベスト+例年3割台のBABIPが.268と低く、運が悪かっただけで今年は2014~2016年の水準に戻るでしょうし、これまでは四球が少ない打者でしたが2017年は選球成績が良化しています。
 守備力と走力は相変わらず最高クラスで、UZRとDRSは外野手トップ、BsRは全選手3位と間違いなく現役最高の5ツールプレーヤー。2016年のように今年もマイク・トラウトとMVPを争うでしょう。
 

 
 
2位:ブライス・ハーパー(ナショナルズ・25歳)
 
2017年:rWAR=4.7:fWAR=4.8
 
 
 
 
 
 
 

 
 2016年は怪我の影響で万全な状態でなく低成績に終わりましたが、2017年は開幕から本来の実力を発揮してシーズン途中まではMVP級の成績を残していましたが、8月の試合でベースを踏んだ際に足を故障&約6週間離脱。平均より上の足の速さとトップクラスの強肩の持ち主ですが、守備と走塁の粗さは相変わらずで、打撃も細かく見てみるとわりかし安定感がありませんでした。マイク・トラウトとライバル扱いされることが多いですが、トラウト越えはもう無理でしょうね。2018年シーズン後FAですが、最有力候補だったヤンキースが候補から消えてどうなることやら。
 
 
 
3位:ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース・28歳)
 
2017年:rWAR=7.6:fWAR=6.9
 
 
 
 
 
 

 

 6月途中まではそこそこの成績でしたが、打撃フォームを修正すると成績が急上昇してNLのMVPを受賞。シーズンオフにはトレード拒否権を上手く使って希望通りヤンキースに移籍するなど最高の1年に。守備も間違いなく平均より上の選手ですが、ジャッジとどちらがライトを守るのかはまだ不明。
 

 
 
4位:アーロン・ジャッジ(ヤンキース・25歳)
 
2017年:rWAR=8.1:fWAR=8.2
 
 

 

 2017年MLBの顔、成績だけならMLB全体でNo.1でした。スタントンと同じく守備は平均より上ですが、先ほど述べたようにどちらがライトを守るのかはまだ不明。やっぱり、スタントンかジャッジをDHで使わなければならないというのは、何度考えても馬鹿らしいチーム編成です。
 
 
 
 
 

 

 
 
5位:J.D・マルチネス(所属先未定・30歳)
 
2017年:rWAR=4.1:fWAR=3.8
 
 開幕は足の故障で出遅れましたが、シーズン途中にダイヤモンドバックスへトレードされるとたった62試合で29本塁打を放ち、規定打席には届かなかったもののシーズン45本塁打とOPSはMLB全体3位でした。現在FAとなっていますが、守備・走塁の悪さが全体的な選手価値を下げており、130試合以上出場が1シーズンしかないほど怪我が多いこともあって、あまり人気がない模様。
 
 
6位:ジョシュ・レディック(アストロズ・31歳)
 
2017年:rWAR=4.4:fWAR=3.5
 

 左投手が大の苦手でしたが、何故かは知りませんが2017年は対左成績が向上して自己ベストのシーズンとなりました。今後もこの成績をある程度キープできれば、1年前に結んだ4年5200万ドルの契約はバーゲンとなりそうです。

 
 
 
7位:アビサイル・ガルシア(ホワイトソックス・26歳)
 
2017年:rWAR=4.5:fWAR=4.2
 

 6年目にして眠っていた才能がやっと開花、打率はリーグ2位でオールスターにも選ばれました。ただ、BABIPはMLB全体トップの数字のため去年の再現は厳しそうです。強肩で足も速い方ですが守備指標は普通。
 

 
 
 
8位:スティーブン・ソーザ Jr.(レイズ・28歳)
 
2017年:rWAR=4.2:fWAR=3.7
 

 身体能力はナショナルズ時代から評価が高く、OAAはライト3位の+9、BsRもライト3位の+3.3。打率は低いもの四球率は13.6%と高く、パワー面でもシーズン30本塁打を記録しましたが、後半戦の成績はイマイチでした。
 

 
9位:コール・カルフーン(エンゼルス・30歳)
 
2017年:rWAR=2.1:fWAR=2.2

 

 毎年安定した成績を残してきましたが、2016年10月に受けたヘルニア手術の影響か2017年はイマイチな成績に。
 
 

 

 
10位:ヤシエル・プイーグ(パイレーツ・27歳)
 
2017年:rWAR=3.7:fWAR=2.9
 

 28本塁打、四球率11.2%、15盗塁は自己ベストの成績を残し復活。守備においてもDRS(+18)とUZR(+12.1)で非常に優秀な数字を残しましたが、OAAはー1だったので強肩を考慮しても出来すぎのような気が。まあ態度も非常に悪いですし、表面上の成績ほど価値はないかもしれませんね。