センター:2018年MLBポジション別選手ランキング

・イントロダクション

(1)怪我をしないのも実力のうち(アクシデントによる怪我は別)
(2)セイバーメトリクスを重視
(3)最近のシーズンほど重みをつけて評価
(4)無意識にヤンキースの選手を優遇しているはず
(5)ポテンシャルとか伸びしろは評価せず
(6)不調に陥らないのも実力のうち
(7)運も実力のうち・・・ではない
 
 

 
 
センター(中堅手)
 
 
 
1位:マイク・トラウト(エンゼルス・26歳)
 
2017年:rWAR=6.7:fWAR=6.9
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 開幕からwRC+が200を超え右打者としてはMLB史上最高のシーズン成績を残す可能性も十分にありましたが、5月の試合中スライディングの際に親指の靭帯を断裂し1ヶ月半離脱。5年連続リーグ1位だったrWAR&fWARは6点台にとどまりました。俊足にもかかわらず打球判断が悪く弱肩のためセンター守備は平均以下。守備さえよければ史上最高の選手になれるんですけどね~。
 

 
 
2位:チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ・31歳)
 
2017年:rWAR=6.0:fWAR=6.5
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 打席数、打率、安打数、三塁打でリーグ1位となりMVP投票ではNL5位となりました。2018年シーズンオフにFAとなります。
 
 
 
3位:ジョージ・スプリンガー(アストロズ・28歳)
 
2017年:rWAR=5.0:fWAR=4.5
 
 
 
 
 
 
 

 

 マイナー時代から大振りでコンタクトの悪い打者でしたが、2017年は大きく改善され自己ベストの打撃成績を残しました。絶好調だった前半戦に比べて後半戦は並の成績でしたが、ワールドシリーズでは5本塁打を放ちMVPに。平均レベルのセンター守備はもう向上しないかもしれませんが、バッティングはまだ伸びるはず。
 

 
 
4位:クリスチャン・イエリッチ(マーリンズ・26歳)
 
2017年:rWAR=4.5:fWAR=3.9
 

オズーナと入れ替わる形でセンターにコンバートされましたが、長打力に伸び悩みを見せ2016年より成績が下降、センター守備も期待していたほどではありませんでした。ただ、まだ26歳ですし伸びしろはまだまだあるように思います。残り4年約4200万ドルという格安の契約が残っていますが、マーリンズから放出されるのは確実。トレード駒としてはスタントンやオズーナ以上の価値がありますが、状況的にマーリンズは買い叩かれそうですね。もったいない。
 

 

 
5位:ロレンゾ・ケイン(所属先未定・31歳)
 
2017年:rWAR=5.3:fWAR=4.1
 
 30台になったにもかかわらず未だ守備・走塁はトップクラスですが、バッティングも平均以上。今オフでFAとなっていて、今FA市場でWARの数字だけならトップの選手。5年8000万ドル程度の契約が予想されていましたが・・・。
 
 
 
6位:ケビン・キアマイアー(レレイズ・27歳)
 
2017年:rWAR=5.1:fWAR=3.0
 

 シーズン開始直前に6年5350万ドルで契約延長。DRSが3年連続で+20以上とトップクラスの守備力は健在でしたが、2度DL入りして2年連続で50試合以上欠場となりました。また、2015年には100マイル以上の送球を9回計測(2015年外野手トップ)した強肩は、2017年一度も100マイルを超えることはなく、27歳ながら早くも衰えを見せています。

 
 
 
7位:エンダー・インシアーテ(ブレーブス・27歳)
 
2017年:rWAR=3.0:fWAR=3.0
 

 バッティングは非力ながらも2年連続で出塁率.350を超えており1番打者としてはなかなか優秀。2017年はDRSとUZRの数値が例年と比べて悪かったですが、2年連続でOAAはMLB全体2位の数字を記録しており、今年は例年通りの数字に戻るでしょう。
 

 
 
 
8位:アンドリュー・マカッチェン(ジャイアンツ・31歳)
 
2017年:rWAR=4.2:fWAR=3.7
 

 2016年は最低レベルの成績でしたが、2017年は全盛期と2016年のちょうど中間ぐらいの成績となりました。ジャイアンツにトレードされましたが、2018年からはライトかレフトでプレーすることになるようです。
 

 
9位:クリス・テイラー(ドジャース・27歳)
 
2017年:rWAR=4.8:fWAR=4.7

 
 2016年までは内野でプレーしていましたが、2017年は外野でもプレー。打撃コンサルタントであるクレイグ・ウォレンブロックの指導で打撃フォーム&スイングを改善すると強打者に変貌しました。
 
 
 

 

 
10位:バイロン・バクストン(ツインズ・24歳)
 
2017年:rWAR=5.1:fWAR=3.5
 

 元プロスペクト・ランキング全体1位。身体能力が抜群のためSprint SpeedとOAAはMLB全体でトップの数字を残しました。バッティングはまだポテンシャルを発揮しきれていませんが、後半戦は打撃フォーム改造が功を奏しwRC+130を記録。
 
 

 
 
 やっぱり守備力を重視されるポジションだけに若くてフレッシュな選手が多い印象。6位まではスンナリと決まったんですが7位以下はそこそこの混戦で、11位以下はオデュベル・ヘレーラとかデクスター・ファウラー、ジャッキー・ブラッドリーなどが挙がりました。2018年はアダム・イートンやA.J・ポロックの復活にも期待。