ヤンキース:プロスペクトランキング:トップ100:2022年夏版



86位~100位 31位~40位
71位~85位 21位~30位
56位~70位 11位~20位
41位~55位 1位~10位

30位:マット・サウアー

23歳5か月:193cm・88㎏:右投先発
High-A:アメリカ:2017年ドラフト2巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:第45位

FB SL CB CH Cmd
50 45 45 35 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
96 93~94 83~84 80 88

欠点の少なさが長所のピッチャーですが、裏を返せば飛び抜けたツールは1つも無し。まあそれでもトミー・ジョン手術による長き離脱からの復活は見事で、ヤンキース傘下High-Aのエースピッチャーとして好成績を残しています。

ただ、チェンジアップのクオリティが低いためか依然として左打者は抑えられておらず、リリーフに落ち着く可能性も大。

29位:カーソン・コールマン

24歳3か月:188cm・86㎏:右投リリーフ
AA:アメリカ:2020年ドラフト外
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
65 45 30 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
98 95 81 90

アマチュア時代から長らくフリンジレベル未満であったコマンド&コントロールがメンタル矯正により突如として安定。さらには、速球はフォーシームとツーシームの2種類を投げ分けていましたが、今シーズンはメインピッチをツーシームからフォーシームに変更。

そして、このフォーシームが制球力向上と化学反応を起こし、ヤンキース傘下で最も支配的なリリーフ投手へと変貌を遂げました。

この勢いだとAAAを飛ばしてMLBへ到達する可能性も。

28位:ベック・ウェイ

22歳11か月:193cm・90㎏:右投先発
High-A:アメリカ:2020年ドラフト4巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:第24位

FB SL CT CH Cmd
60 55 35 45 40
FB/be FB/vel SL/vel CT/vel CH/vel
101 95 82~84 86~87 86~87

高速シンカー、スイーパー、チェンジアップのコンビネーションは魅力的であるものの、フリンジレベルのコマンドにより一発病を発症中。

将来的にはリリーフへ転向することになるかと思いますが、短期大学出身のためまだ23歳弱と若く、成長の余地も残っているはず。

27位:ジョニー・ブリート

24歳4ヶ月:188cm・72㎏:右投先発
AA:ドミニカ:2015年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:第33位

FB SL CB CH Cmd
55 35 40 50 60
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
98 95 86~87 80 87

24歳にして球速が2~3マイル急上昇。当然ながら投球内容も向上し、昨シーズン苦戦したAAをあっさりと卒業。AAAでも引き続き好投を続けています。

ただ、カーブやフリンジレベルのスライダーは大して向上しておらず、AAAでの奪三振率は5.0台に低迷。AA以下で見せていたような一級品のコントロールも発揮していない印象。

最近のMLBでは打たせて取るピッチングへの再帰がトレンドとなっていますが、流石に今のピッチングがMLBの先発投手として通用する代物だとは思えません。

26位:T.J・シッケマ

23歳11か月:183cm・100㎏:左投先発
High-A:アメリカ::2019年ドラフト1巡目(全体38位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:第40位

FB SL CB CH Cmd
50 50 40 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
96 93~95 81~83 85~86

背中の故障によって開幕戦をまた故障者リスト上で迎えた時はどうなることかと思いましたが、5月に2019年夏以来3年ぶりとなる実戦復帰を果たしました。

幸運なことに故障前から球速が数マイル上昇しており、通常のスリークォーターだけでなくサイドスローもミックスするなど投球スタイルの幅も拡大。

ただ、今シーズン終了後にルール5ドラフトの対象になることを考えると、健康的な今のうちに売り払ってしまうべきかもしれません。

25位:イライジャ・ダナム

24歳1か月:183cm・96kg:左投左打:レフト
AA:アメリカ:2020年ドラフト外
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:第22位

Hit Power Run Arm Field
45 45 55 40 40

苦戦するアンソニー・ボルピジョシュ・ブローを尻目に開幕からあっさりとAAに適応。

イケイケな性格から繰り出される軽率な守備&走塁プレーにはイラっとさせられますが、ハイフロアーなバッティングとパワー&スピードのコンビネーションは魅力的。

将来の理想像はベン・ギャメル

24位:JP・シアーズ

26歳4か月:180cm・81㎏:左投リリーフ
MLB:アメリカ:2017年ドラフト11巡目
選手ページ:Baseball SavantBaseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:第28位

FB SL CB CH Cmd
50 35 40 60
FB/be FB/vel SL/vel CB CH/vel
97 94 81 84

4月のロースター枠拡大によりロン・マリナチオと共にMLBデビュー。

数少ないMLBでの登板機会にてしっかりと結果を残しているだけでなく、AAAでの投球内容もトップクラス。

スライダーのクオリティが低いためか左投手ながらも左打者を抑えられていない点は気にかかるところですが、本人はオールドスクールなタイプであるため、未だにヤンキースがスライダー改良に手を付けていない可能性も。

何にせよトレードチップとしては今トレードデッドラインがベストタイミングかと。

23位:ホスエ・パナクアル

20歳6か月:178cm・71㎏:右投先発
High-A:ベネズエラ:2018年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
60 45 35 35 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
96 93 82 79 87

若干20歳ながらもHigh-A定着を果たした今シーズンのブレイクプレーヤーの1人。

縦変化量30インチ、横変化量16インチとMLBでも稀なほどの変化量を誇る平均93マイルのシンカーはプラスピッチ。シンカーと比べコマンド良く投げ込まれるスライダーも高いCSW%を誇っています。

ただ、上記2球種以外はまだまだ完成されておらず、チェンジアップが機能していないためか右打者相手に与四球数>奪三振。他にもシンカーのコマンドやスタミナなど改善事項が多いことも確か。

22位:アンソニー・シーグラー

23歳0か月:183cm・90kg:右投両打:キャッチャー
High-A:アメリカ:2018年ドラフト1巡目(全体23位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:第52

Hit Power Run Arm Field
45 40 45 50 55

2018年のドラ1がプロ5年目にして開花。

機械判定が行われているLow-Aと目視判定のHigh-Aの両方で四球>三振を記録しており、キャリアで初めてシーズン200打席もクリア。ただ、打撃成績のわりに打球初速度は大したことなく、MLBではパワーレスなバッターになることでしょう。

キャッチャー守備においてはフレーミングが弱点ですが、どうせ今後数年でMLBにも機械判定が導入されるので全く問題なし。

21位:ルイス・セルナ

17歳11か月:180cm・65㎏:右投先発
FCL:メキシコ:2021年国際FA
選手ページ:Baseball SavantBaseball ReferenceFanGraphs
2022年春ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
50 45 70 60
FB/be FB/vel SL/vel CB CH/vel
mid-90 92 76 74

次のロン・マリナチオに勝るとも劣らないダブルプラス級のチェンジアップを誇る赤丸急上昇中のマイフェイバリット。

チェンジアップに加えてカーブもクオリティが年齢の割に高いだけでなく、昨年は88マイル程度だったフォーシーム(シンカー?)は常時92マイルまで高速化しており、若干18歳弱ながらもFCLの年上プレイヤー達を圧倒。

よくこれ程の代物が(2021年の)5月までインターナショナルFA市場に残ってたもんやで。

コメント

  1. ホルヘ・マテオ より:

    将来的にJuan SotoよりValueを生み出せる選手なんて現在の傘下にいないのだから全力でSotoを獲得するべき、といった主張はどう思われますか?
    そうはいってもワシントンが望んでいる「若手レギュラー格」を満たす選手はTorresしかいませんし、、。

    • 管理人 より:

      別に「ソトのバリュー」≒「NYY側のパッケージのバリュー」になるなら幾らでも放出して構いませんが、A-Rodやスタントン獲得時と打って変わって相当な争奪戦でしょうから、それがニアリーイコールとなる訳ないですよね。その時点でもうダメじゃんと。
      トレード獲得によって”エクステンション権”も得られる訳ですけど、ボラス案件なので旨みがある契約なんて期待できないですし。
      ただ、「どうせヤンキースなんてプロスペクトを大成させられないんだから抱えてるだけ無駄」と言われれば,私には真っ当な反論なんて無理です。まあソトの代わりにハップやらカスティーヨやらロバートソンやらを獲ればいいだけですけど。

      結論としてボラス案件じゃなければオールインも一応は許容範囲だったと思います。